三菱倉庫がMOVO Berthを全国45拠点に拡大、トラックドライバーの荷待ち時間削減に向け本格展開

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

三菱倉庫がMOVO Berthの導入拠点を全国45拠点に拡大
荷待ち・荷役時間を2時間以内に短縮する目標を設定
物流データの分析により効率化と生産性向上を目指す

三菱倉庫のMOVO Berth導入拡大による物流効率化への取り組み

三菱倉庫株式会社とHacobuは、トラック予約受付サービス「MOVO Berth」を三菱倉庫の35拠点に新たに導入することを2024年11月28日に発表した。この導入拡大により三菱倉庫のMOVO Berth導入拠点数は全国45拠点となり、2024年度中に全倉庫施設でのトラックドライバーの入場から退場までの時間を2時間以内にすることを目指している。^[1]

三菱倉庫は2019年からMOVO Berthの導入を開始しており、先行導入した三菱倉庫大阪支店茨木第一営業所滋賀近交運輸倉庫では、トラックの到着時間と車両・乗務員情報の可視化により現地での荷待ち時間が9割削減された。入場予約機能によって現場での作業計画が立てやすくなり、作業効率が大幅に向上している。

物流データの蓄積と分析により、倉庫施設におけるドライバーの荷待ち・荷役時間の可視化を進めている。MLC2030ビジョンの実現に向けたDX推進の一環として、各拠点でのMOVO Berthの利用状況についてKPIを設定してモニタリングを行い、安定的な運用を確保する方針だ。

MOVO Berthの導入効果まとめ

項目	詳細
導入拠点数	全国45拠点（35拠点追加）
目標値	入場～退場まで2時間以内（努力目標1時間以内）
主な機能	入場予約、入退場受付、バース番号通知
効果実績	荷待ち時間9割削減（先行導入拠点）
運用管理	KPI設定によるモニタリング実施

トラック予約受付サービスについて

トラック予約受付サービスとは、物流施設における車両の入出場を管理するシステムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

パソコンやモバイル端末からの予約管理が可能
リアルタイムでの車両・作業状況の把握
データ分析による業務効率化の実現

物流施設での作業効率向上に欠かせないツールとして注目を集めており、MOVO Berthはその代表的なサービスの一つとなっている。入場予約から作業完了までの一連の流れをデジタル化することで、トラックドライバーの待機時間削減や物流現場の生産性向上に貢献している。

MOVO Berthの導入拡大に関する考察

MOVO Berthの導入拡大は、深刻化する物流業界の人手不足やドライバーの労働環境改善という課題に対する具体的な解決策として評価できる。予約システムの活用により荷待ち時間が大幅に削減され、ドライバーの労働時間短縮と物流施設での作業効率化という二つの課題を同時に解決できる可能性が高まっている。

今後の課題として、システム導入に伴う現場スタッフの教育や、予約システムに不慣れな運送事業者へのサポート体制の構築が挙げられる。特に中小規模の運送事業者に対しては、システム利用のメリットを丁寧に説明し、スムーズな導入をサポートする取り組みが重要になってくるだろう。

物流DXの推進により得られるデータの活用は、さらなる効率化の可能性を秘めている。蓄積されたデータを分析することで、荷役作業のボトルネックの特定や最適な人員配置の実現が期待できる。将来的には機械学習などの技術を活用し、より高度な物流オペレーションの実現を目指すべきだ。

参考サイト

^ PR TIMES. 「2024年問題へのソリューション～三菱倉庫、MOVO Berthの導入拠点を全国45拠点に拡大。ドライバーの荷待ち・荷役時間を削減～ | 株式会社Hacobuのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000263.000018703.html, (参照 24-11-29).

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