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公開：2024-12-03

KORG BerlinがFormlabs 3Dプリンターを導入、音楽機器開発の納期90%短縮と高精度プロトタイピングを実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• KORG BerlinがFormlabs 3Dプリンターで納期を90%短縮
• Form 3+で複雑な音楽機器部品の高精度製作を実現
• Grey Pro ResinやElastic 50A Resinで最適な部品製作

KORG BerlinのFormlabs 3Dプリンター活用による革新的な音楽機器開発

KORG Berlinは限られたリソースと少数のチームでアナログ楽器の魅力を追求するため、Formlabs 3Dプリンターを導入した。Superbooth 2023で発表されたAcoustic Synth Phase5では、音叉を音源とし磁場で音を操作する独自構造の開発において、Form 3+の高精度な造形能力が活用されている。^[1]

FormlabsのSLA 3Dプリンターは従来のFDMプリンターでは実現できない細部の表現を可能にし、Grey Pro ResinやElastic 50A Resinなど用途に応じた素材選択により柔軟な開発を実現した。PreFormソフトウェアによる最適化された部品配置とサポート構造の自動生成により、初心者でも高品質なパーツ製作が可能になっている。

KORG Berlinは3Dプリンティング技術の導入により、外部発注による3〜4日の納期を数時間に短縮し、最大90%の納期削減を達成した。迅速なプロトタイピングと反復的な改良により、アナログとデジタルの融合という目標に向けて着実な進展を遂げている。

Formlabs 3Dプリンターの活用効果まとめ

SLA方式について

SLA（Stereolithography）方式とは、光造形方式とも呼ばれる3Dプリンティング技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 紫外線硬化性樹脂を層状に積み重ねて造形
• 高精度な造形と滑らかな表面仕上げが可能
• 複雑な形状や微細な構造の製作に適している

音楽機器の開発において、SLA方式は音叉やドラムパッドホルダーなどの精密な部品製作に適している。Grey Pro ResinやElastic 50A Resinなど、用途に応じた素材選択が可能で、耐久性や柔軟性など求められる物性に応じた最適な部品製作を実現できる。

Formlabs 3Dプリンターの音楽機器開発への活用に関する考察

Formlabs 3Dプリンターの導入は、音楽機器開発における試作プロセスを大きく変革する可能性を秘めている。外部発注に依存しない自社内での迅速なプロトタイピングにより、開発者のアイデアを即座に形にすることが可能となり、クリエイティブな試行錯誤のサイクルを加速させることができるだろう。

一方で、3Dプリンターで製作した部品の長期的な耐久性や経年変化については、さらなる検証が必要となる可能性がある。音楽機器は長期使用を前提とするため、プロトタイプから量産に移行する際の品質管理や素材選定には慎重な判断が求められるだろう。

今後はAIを活用した設計最適化やデジタルツインの導入により、さらなる開発効率の向上が期待できる。物理的な楽器の特性を維持しながら、デジタル技術との融合を図ることで、新しい音楽表現の可能性を広げていくことができるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Formlabs 3Dプリンターで可能にした90%の納期短縮：音楽機器メーカーKORG Berlinが語るプロトタイピングの進化 | 株式会社システムクリエイトのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000149.000140772.html, (参照 24-12-03).

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