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公開：2024-12-04

IIJがForgersのRITTAI MANUALとRITTAI MRを導入、3D活用で製品展示の効率化を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• IIJがRITTAI MANUALとRITTAI MRを導入開始
• 3Dデータを活用した没入型の顧客提案が可能に
• ガートナーコンファレンス2024で活用予定

ForgersのRITTAIシリーズ導入でIIJの製品プレゼンが進化

株式会社ForgersはVR/AR開発スタートアップ企業として、3Dデジタルマニュアルサービス「RITTAI MANUAL」およびMeta Quest 3向け設置シミュレーションアプリ「RITTAI MR」を株式会社インターネットイニシアティブに2024年12月3日より提供開始した。IIJはこれらのサービスを活用し、ガートナー ITインフラストラクチャコンファレンス2024での製品展示を予定している。^[1]

RITTAI MANUALは3Dデータを活用して製品の機能やメンテナンス方法を視覚的に伝えることができるWebベースのツールとして、営業プレゼンテーションや新人教育、製品マニュアルなど幅広い用途での活用が期待されている。複数の3Dデータを実寸大で表示し、配置シミュレーションを行える機能も搭載されているため、製品展示の効率化に大きく貢献するだろう。

特筆すべき点として、既存のRITTAIやRITTAI MANUALに登録したデータをそのままMeta Quest 3向けアプリケーションで利用可能な点が挙げられる。専用のVR/ARアプリケーション開発が不要で低コストかつ手軽に高品質なMRコンテンツを運用できる特徴により、IIJではサーバーラックの販売時における事前確認などでの活用も検討している。

RITTAIシリーズの主要機能まとめ

Forgersの詳細はこちら

複合現実（MR）について

複合現実（MR）とは、現実の物理世界にバーチャルな要素を融合させる技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 現実空間に3Dデータをリアルタイムで重ね合わせが可能
• 実寸大での表示により空間把握が容易
• ハンドジェスチャーによる直感的な操作に対応

IIJではRITTAI MRを活用することで、マイクロデータセンター「DX edge」の展示コストを大幅に削減することが可能になった。さらに複数のモデルを実物大で体験・比較できるようになったことで、顧客への提案力が格段に向上している。

RITTAIシリーズの導入に関する考察

ForgersのRITTAIシリーズは従来の製品展示や説明方法に革新的な変化をもたらす可能性を秘めている。特に大型製品や設備の展示における運搬コストや労力の削減効果は絶大で、企業の展示会や商談における効率化に大きく貢献することが期待できるだろう。

一方で、MR技術の普及に伴う新たな課題として、デバイスの操作習熟やコンテンツの作成・管理体制の整備が挙げられる。MRデバイスの操作に不慣れなユーザーへのサポート体制や、3Dデータの作成・更新フローの確立が、導入企業における重要な検討事項となってくるだろう。

今後はRITTAIシリーズの機能拡張として、複数ユーザーでの同時体験機能やクラウドでの3Dデータ共有・編集機能の強化が望まれる。特にリモートでの商談や技術サポートにおいて、MRを活用したコミュニケーション手段としての発展が期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「（株）インターネットイニシアティブが「RITTAI MR」「RITTAI MANUAL」を導入！XRを活用した没入型の顧客提案を実現 | 株式会社Forgersのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000129260.html, (参照 24-12-04).
2. Meta. https://about.meta.com/ja/

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