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公開：2024-12-17

GMがホンダと共同の自動運転タクシー開発から撤退、個人向け自動運転車両開発に戦略転換

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• GMが自動運転タクシー開発からの撤退を発表
• クルーズをGMが完全子会社化する方針
• 個人向け自動運転車両開発へ方針転換

GMが自動運転タクシー事業から撤退、個人向け自動運転開発へ転換

ゼネラルモーターズ(GM)は2024年12月10日、ホンダと共同で進めてきた自動運転タクシー事業からの撤退を発表した。自動運転車両の開発を行なっていたGMの子会社クルーズは今後GMが全株式を取得して完全子会社化し、事業戦略を大きく転換することになった。^[1]

GMはクルーズとGMの技術チームを統合し、個人向け自動運転車両の開発に注力する方針を明らかにした。自動運転タクシー市場の競争激化と事業拡大に必要な多大な時間と資源を考慮し、開発の優先順位を見直すことを決定している。

GMによる事業再編は2025年上半期までに完了する予定で、年間10億ドル以上のコスト削減効果を見込んでいる。現在約90%の株式を保有するGMは、残りの株式取得を進め97%以上の保有を目指すことになるだろう。

自動運転開発事業の再編内容まとめ

自動運転タクシーについて

自動運転タクシーとは、人間のドライバーを必要とせず、AIが車両を制御して乗客を目的地まで運ぶ無人タクシーのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• AIによる完全自動運転で人間の運転手が不要
• 24時間365日の配車サービスが理論上可能
• 人件費削減による運賃の低価格化に期待

自動運転タクシーの市場は複数の自動車メーカーやテクノロジー企業が参入を試みているが、技術的な課題や法規制への対応に多大な投資が必要となっている。GMの撤退はこの分野の難しさを示す象徴的な出来事として業界に大きな影響を与えるだろう。

GMの自動運転開発戦略転換に関する考察

GMによる自動運転タクシー開発からの撤退は、完全自動運転の実用化に向けた技術的ハードルの高さを如実に示している。自動運転タクシーの実用化には膨大な開発コストと時間が必要であり、市場の競争激化も相まって事業の収益性に大きな課題があることが明確になった。

個人向け自動運転車両への注力は、段階的な自動運転技術の実用化を目指す現実的なアプローチと言える。Super Cruiseなどの既存の運転支援システムを基盤とした開発戦略により、技術的なリスクを抑えながら市場投入が可能になるだろう。

今後の自動運転市場では、完全自動運転を目指す企業と段階的な実用化を進める企業の二極化が進む可能性が高い。GMの戦略転換は自動運転開発のアプローチを見直す契機となり、業界全体の開発方針にも影響を与えることが予想される。

参考サイト

1. ^ GM News. 「GM to refocus autonomous driving development on personal vehicles」. https://news.gm.com/home.detail.html/Pages/news/us/en/2024/dec/1210-gm.html, (参照 24-12-17).

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