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公開：2024-12-22

株式会社岩間工業所がUnionTech製Lite600を導入、最大600mm × 600mm × 400mmの大型造形が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• UnionTech製Lite600導入で大型造形委託サービス開始
• 最大600mm × 600mm × 400mmの造形に対応
• 高精度な造形と多様な材料への対応を実現

UnionTech製Lite600による大型造形受託サービス

株式会社岩間工業所は大型造形のニーズに応えるため、UnionTech製3Dプリンタ「Lite600」を2024年12月20日に導入した。独自のレーザースキャン自動キャリブレーション技術と可変ビームスポット技術により、最大600mm × 600mm × 400mmの造形が可能となり、従来の300mm × 300mm × 300mmと比較して大幅な造形サイズの向上を実現している。^[1]

新サービスではXY精度±0.1mm、Z軸位置決め精度±0.3mm以内という高精度な造形と、最大スキャン速度10m/sによる効率的な生産を両立している。積層ピッチは0.05mm～0.2mmの範囲で設定可能となっており、滑らかな表面仕上げと優れた寸法精度を実現することができるだろう。

さらに標準材料として白色ABSライク樹脂を採用し、自動車部品や精密鋳造型、建築模型、産業用治具、医療モデルなど幅広い用途に対応している。顧客のニーズに応じて新素材の適用も検討可能となっており、材料面での柔軟性も確保している。

Lite600の主な仕様まとめ

岩間工業所の公式サイトはこちら

レーザースキャン自動キャリブレーション技術について

レーザースキャン自動キャリブレーション技術とは、3Dプリンタの精度を自動的に調整・維持するための技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• レーザーの照射位置を自動的に補正し高精度な造形を実現
• システムが自動で位置調整を行うため手動調整が不要
• 造形時の誤差を最小限に抑制し安定した品質を確保

UnionTech製Lite600では可変ビームスポット技術と組み合わせることで、より高精度な造形を実現している。この技術により、XY精度±0.1mm、Z軸位置決め精度±0.3mm以内という高い精度での造形が可能となり、品質の安定性と再現性を確保することができる。

Lite600の導入に関する考察

Lite600の導入により、従来の300mm × 300mm × 300mmから600mm × 600mm × 400mmへと造形サイズが大幅に拡大したことは、製造業界における試作品製作の可能性を広げる重要な進展である。高精度な造形能力と効率的な生産性の両立は、開発期間の短縮とコスト削減に大きく貢献することができるだろう。

今後は材料のカスタマイズ対応がさらに進むことで、より多様な産業分野からのニーズに応えることが可能になると予想される。一方で新素材の適用にはコストがかかる可能性があるため、材料開発と価格設定のバランスを取ることが重要な課題となるだろう。

また受託造形サービスから装置販売までの一貫したサポート体制を整備していることは、顧客の導入判断を支援する上で効果的な戦略となっている。今後は実績の蓄積とノウハウの共有によって、より多くの企業が高精度な大型造形技術を活用できる環境が整っていくことが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「UnionTech製「Lite600」導入による大型造形委託サービス開始 | 株式会社岩間工業所のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000153852.html, (参照 24-12-22).

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