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公開：2024-12-28

コーピーがJR東日本スタートアップのピッチに採択、AIによる鉄道設備の異常検知システム開発へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• コーピーがSTARTUP PITCH#10に採択
• JR東日本と電力設備の早期故障発見で協業検討へ
• XAIとQAAI技術でミッションクリティカルAI実現を支援

東大・仏Inria発AIスタートアップのコーピーがJR東日本と異常検知システムの協業へ

東京大学とフランス国立情報学自動制御研究所発のAIスタートアップ企業である株式会社コーピーは、JR東日本スタートアップが主催する「STARTUP PITCH#10」に2024年12月27日に採択された。コーピーは人命を救うことをミッションに掲げ、ミッションクリティカル領域でのAI導入を目指すスタートアップとして注目を集めている。^[1]

今回の採択を受けて、JR東日本の電気システムインテグレーションオフィスと「カメラ画像を用いた車上設備の異常検知による電力設備の早期故障発見」というテーマで協業に向けた検討を開始する。この取り組みでは、コーピーが持つXAI技術とQAAI技術を活用し、鉄道インフラの安全性向上を目指すことになるだろう。

コーピーは2017年3月の設立以来、AIの品質保証に焦点を当て、説明可能AI技術による透明性の向上や、AI向け品質検証技術による実環境での頑健性・脆弱性検証などを行う包括的なアルゴリズムを開発している。今後はJR東日本との協業を通じて、より安全な鉄道システムの実現に貢献することが期待される。

JR東日本との協業検討内容まとめ

ミッションクリティカルAIについて

ミッションクリティカルAIとは、人命や重要インフラに関わる領域で使用される人工知能システムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 高度な信頼性と安全性が要求される
• システムの判断過程の説明可能性が重視される
• 厳格な品質保証プロセスが必要とされる

ミッションクリティカルAIは、特に鉄道や医療などの人命に関わる重要なシステムで活用されており、高い信頼性と安全性が求められている。コーピーはXAI技術とQAAI技術を組み合わせることで、AIシステムの透明性と信頼性を向上させ、より安全なシステムの実現を目指している。

JR東日本との協業に関する考察

コーピーとJR東日本の協業は、鉄道インフラの安全性向上という観点で重要な意味を持っている。AIによる異常検知システムは、人間の目では発見が困難な微細な変化や予兆を捉えることが可能であり、早期の故障発見と事故防止に大きく貢献する可能性を秘めている。

一方で、実際の鉄道環境での運用には、天候変化や振動など様々な外部要因への対応が課題となるだろう。この課題に対しては、コーピーが持つQAAI技術による実環境での頑健性検証が重要な役割を果たすことが期待される。また、XAI技術により、AIの判断過程を人間が理解・検証できる仕組みを確立することも不可欠だ。

今後は、実証実験を通じてシステムの有効性を検証しながら、段階的な導入を進めることが望ましい。また、他の鉄道会社や重要インフラ事業者への展開も視野に入れ、社会全体の安全性向上に寄与することが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ミッションクリティカルAI実現を目指す東大・仏Inria発のスタートアップのコーピーJR東日本スタートアップ株式会社主催の「STARTUP PITCH#10」に採択 | 株式会社コーピーのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000031786.html, (参照 24-12-28).

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