DX

ディーエックス

公開：2024-12-27

JR西日本がマイナンバーカードを活用した学生割引本人確認の実証実験事業者に採択、Mobility Auth Bridgeで技術実証へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• JR西日本がマイナンバーカードを活用した学生割引本人確認の実証実験事業者に採択
• Mobility Auth Bridgeを活用し国立情報学研究所と連携した技術実証を実施
• WESTER IDへの実装を含めた社会実装を目指す

JR西日本によるマイナンバーカードを活用した学生割引本人確認の実証実験

西日本旅客鉄道株式会社は、デジタル庁が2024年10月に公募した文教分野におけるマイナンバーカードを活用した実証実験の推進事業者として採択された。実証実験ではまちのID基盤として広がるMobility Auth Bridgeを活用し、2024年度中に国立情報学研究所との連携による技術実証を実施することが決定している。^[1]

JR西日本グループは将来的にグループ共通IDであるWESTER IDへの実装を含めた社会実装を目指している。学生割引のニーズが大きい交通事業者としてマイナンバーカードを活用した学生割引本人確認の社会実装を先導することで、安全かつ信頼できるサービスを通じた便利な暮らしの実現に貢献するだろう。

NTTコミュニケーションズ株式会社の支援を受けて開発されたMobility Auth Bridgeは、利用者の同意のもと1つのIDで参画する自治体や企業の様々なサービスを利用できるセキュアなIDサービスとなっている。導入する自治体や企業はデジタルサービスの個客データ収集・利活用が可能になり、データインフォームドによる新たな価値創出が期待できる。

マイナンバーカードを活用した学生割引本人確認の実証実験まとめ

実証実験の詳細はこちら

Mobility Auth Bridgeについて

Mobility Auth Bridgeとは、JR西日本が国内鉄道事業者として初めて提供するデジタル社会に必要なインフラ基盤のサービスのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 1つのIDで複数の自治体や企業のサービスを利用可能
• セキュアなIDサービスとしての信頼性を確保
• デジタルサービスの個客データ収集・利活用が可能

Mobility Auth BridgeはKANSAI MaaSでの導入実績があり、まちのID基盤としての役割を果たしている。NTTコミュニケーションズ株式会社の支援を受けて開発されたこのシステムは、利用者の利便性向上とデータ活用による地域貢献の両立を実現している。

マイナンバーカードを活用した学生割引本人確認の実証実験に関する考察

マイナンバーカードを活用した学生割引本人確認の実証実験は、デジタル社会における本人確認の効率化という観点で画期的な取り組みとなっている。特に学生証の提示や確認作業の簡素化によって、窓口での待ち時間短縮や不正利用防止などの効果が期待できるだろう。

一方で、マイナンバーカードの普及率や技術的な課題、セキュリティ面での懸念など、実用化に向けては複数の課題が存在している。これらの課題に対しては、段階的な導入や十分な実証期間の確保、セキュリティ対策の強化などが必要となるだろう。

将来的には学生割引に限らず、様々な割引サービスや本人確認が必要なシーンでの活用が期待できる。JR西日本のWESTER IDとの連携による展開は、デジタル社会における新たなサービス提供モデルのモデルケースとなる可能性を秘めている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「マイナンバーカードを活用した学生割引本人確認の社会実装の推進事業者として採択されました | 西日本旅客鉄道株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001305.000095753.html, (参照 24-12-27).
2. デジタル庁. https://www.digital.go.jp/

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「DX」に関するコラム一覧「DX」に関するニュース一覧