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公開：2025-01-10

SOCIAL SQUARE 上熊本が利用者主体のメンバー企画を導入、コミュニケーション能力と自己発信力の向上を促進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• SOCIAL SQUARE 上熊本が利用者主体のカリキュラムを導入
• 企画から実施まで利用者が自主的に進行する取り組み
• コミュニケーション力と自己発信力の向上を目指す

SOCIAL SQUARE 上熊本の利用者主導型カリキュラムによる新たな支援体制

特定非営利活動法人ソーシャルデザインワークスは、SOCIAL SQUARE 上熊本において利用者が主体となって企画から実施までを行う新しいカリキュラム「メンバー企画」を2025年1月8日に公開した。利用者のコミュニケーション能力向上と自己発信力の強化を目的としており、毎月1回のペースで実施されることで継続的なスキル向上を図る体制が整えられている。^[1]

メンバー企画では、テーマ・予算・時間は支援員が指定し、グループ分けを行った後は利用者が自主的に話し合いや準備を進める形式を採用している。支援員は基本的に見守りの姿勢を保ち、利用者からの自発的な報告や相談を待つことで、自己発信力と協調性の向上につなげる取り組みが展開されているのだ。

12月のメンバー企画では、クリスマスパーティーを企画し、ケーキ作り班と出し物の企画班に分かれて活動が展開された。予算や時間の制約の中で、利用者たちは自主的に情報共有ツールを作成し、通所頻度の差を考慮した工夫を取り入れることで、効果的なチーム運営を実現している。

メンバー企画の実施内容まとめ

自立訓練について

自立訓練とは、障害のある方が地域で自立した日常生活や社会生活を営むことができるよう、身体機能や生活能力の維持・向上を図るためのサービスのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 日常生活に必要な基礎的な訓練を実施
• 個別支援計画に基づく体系的なプログラムの提供
• 社会参加と就労に向けた段階的な支援体制

SOCIAL SQUARE 上熊本は2022年2月にオープンした施設で、自立訓練と就労移行支援を提供している。利用者の生活力向上と社会とのつながりを重視し、それぞれのニーズに合わせた段階的な支援を展開することで、適切な職業選択と自己理解の促進を支援している。

メンバー企画カリキュラムに関する考察

メンバー企画カリキュラムの最大の利点は、利用者が主体的に活動することで実践的なコミュニケーション能力を養える点にある。予算管理や時間配分、チーム内での役割分担など、実社会で必要とされるスキルを安全な環境で経験できることは、就労に向けた重要なステップとなっている。失敗を恐れず挑戦できる環境を整備することで、利用者の自信と経験値を効果的に向上させることが可能だろう。

今後の課題として、個々の利用者の能力差や参加頻度の違いによる活動の不均衡が考えられる。通所頻度の異なる利用者間での情報共有や役割分担の最適化が必要となるだろう。この課題に対しては、デジタルツールの活用や柔軟な役割設定など、より効果的な運営方法の検討が求められている。

将来的には、熊本3拠点での合同企画や地域住民を巻き込んだ「ごちゃまぜ企画」への発展が期待される。利用者が培ったスキルを活かし、より広い社会との接点を持つことで、さらなる成長機会を創出することができるだろう。地域社会との連携強化により、障害の有無を超えた共生社会の実現に向けた取り組みが加速すると考えられる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「【失敗してもいいからこそ】利用者のみで企画・準備・実施を行うカリキュラムを導入。SOCIAL SQUARE 上熊本 | 特定非営利活動法人ソーシャルデザインワークスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000147285.html, (参照 25-01-10).

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