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JALがボーイング787-9型機に世界初の大面積リブレット形状塗膜を導入し年間381トンのCO2削減を目指す

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

JALがボーイング787-9型機に世界初の大面積リブレット形状塗膜を導入し年間381トンのCO2削減を目指す

PR TIMES より


記事の要約

  • JALがボーイング787-9型機にリブレット形状塗膜を導入
  • 世界初の大面積リブレット形状塗膜の国際線機材への適用
  • 年間約381トンのCO2排出量削減効果を期待

JALが国際線航空機にリブレット形状塗膜を世界初導入

JAL、JAXA、オーウエルの3社は、世界で初めてボーイング787-9型機の機体胴体に大面積のリブレット形状塗膜を施工し、2025年1月中旬から国際線での運航を開始する予定だと発表した。Paint-to-Paint Methodと呼ばれる技術により、デカールやフィルムによる加工と比較して重量軽減や耐久性向上が期待できるとしている。[1]

JAXAによる風洞試験や数値解析により、国際線機材での抵抗低減効果が確認され、オーウエルによる大型機体に対応したリブレット塗膜施工システムの開発によって、施工範囲を胴体上部まで拡大することが可能となった。長距離飛行による燃費改善効果の向上が期待されている。

今回施工された機体では巡航時の抵抗低減率が0.24%となり、年間約119トンの燃料消費量と約381トンのCO2排出量の削減効果が期待されることが判明した。これはスギ約27,000本の年間CO2吸収量に相当する環境負荷低減効果がある。

リブレット形状塗膜の導入効果まとめ

項目 詳細
対象機材 ボーイング787-9型機(JA868J)
施工技術 Paint-to-Paint Method
抵抗低減率 0.24%(巡航時)
年間燃料削減量 約119トン
年間CO2削減量 約381トン(スギ約27,000本分)

リブレットについて

リブレットとは、サメ肌形状による水の抵抗軽減効果にヒントを得て考案された微細な溝構造のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 航空機の飛行時の空気抵抗を軽減する微細な溝構造
  • Paint-to-Paint Methodによる直接塗膜への施工が可能
  • デカールやフィルムと比べて重量軽減や耐久性が向上

リブレット形状塗膜は、JALとJAXA、オーウエルが共同で開発を進めてきた技術である。2022年7月からJALの国内線機材で耐久性の検証を開始し、2023年11月からは胴体下部への大面積施工による燃費改善効果の確認を進めてきた実績がある。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「(共同リリース)大面積リブレット形状塗膜を施した機材を世界で初めて国際線に導入 | 日本航空株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001170.000030684.html, (参照 25-01-11).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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