【CVE-2024-55663】XWiki Platform 6.3-milestone-2以降のSQLインジェクション脆弱性、パスワードハッシュ漏洩のリスクが判明
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記事の要約
- XWiki Platformでのgetdocuments.vmにおけるSQLインジェクションの脆弱性
- パスワードハッシュなどの機密情報が漏洩する可能性
- バージョン13.10.5と14.3-rc-1で修正済み
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XWiki Platform 6.3-milestone-2以降のSQLインジェクション脆弱性
XWiki社は一般的なWikiプラットフォームであるXWiki Platformにおいて、getdocuments.vmでのSQLインジェクション脆弱性を2024年12月12日に公開した。この脆弱性は【CVE-2024-55663】として識別されており、バージョン6.3-milestone-2以降から13.10.5未満、および14.0-rc-1以降から14.3-rc-1未満のバージョンに影響を及ぼすことが判明している。[1]
この脆弱性は、getdocuments.vmにおける文書の並び順を定義するリクエストパラメータ(request.sort)が適切にサニタイズされていないことに起因している。攻撃者はHQLインジェクションを実行することが可能であり、使用されているデータベースバックエンドによっては機密情報の取得やデータベースの改ざんが可能になる。
XWiki社はこの問題に対応するため、バージョン13.10.5および14.3-rc-1で修正をリリースした。既知の回避策は存在せず、影響を受けるバージョンを使用している場合は最新バージョンへのアップグレードが推奨される。
XWiki Platformの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-55663 |
影響を受けるバージョン | 6.3-milestone-2以降から13.10.5未満、14.0-rc-1以降から14.3-rc-1未満 |
修正バージョン | 13.10.5、14.3-rc-1 |
深刻度 | HIGH(CVSS:4.0スコア8.6) |
脆弱性の種類 | SQLインジェクション |
影響 | 機密情報の取得、データベースの改ざん |
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SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、不適切な入力値の検証により発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- データベースへの不正なSQLコマンドの挿入が可能
- 機密情報の漏洩やデータの改ざんのリスクが存在
- 適切な入力値のサニタイズによって防止が可能
XWiki Platformの事例では、getdocuments.vmにおけるHQLインジェクションが確認されており、データベースバックエンドによってはパスワードハッシュなどの機密情報の取得やUPDATE/INSERT/DELETE文の実行が可能となる。この脆弱性は入力値の適切なサニタイズによって修正されており、最新バージョンへのアップデートが推奨される。
XWiki Platform脆弱性に関する考察
XWiki Platformの脆弱性対応は、Wikiシステムのセキュリティ管理における重要な課題を浮き彫りにしている。とりわけデータベース操作に関連する脆弱性は、システム全体に深刻な影響を及ぼす可能性があり、入力値の検証やサニタイズ処理の重要性を再認識させられる。このような事例は、オープンソースプロジェクトにおけるセキュリティレビューの重要性を示している。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、コードレビューやセキュリティテストの強化が必要となるだろう。特にデータベース操作に関連する部分については、prepared statementの使用やORMの適切な利用など、より安全な実装方法の採用を検討する必要がある。セキュリティ対策の強化は開発の工数を増加させる可能性があるが、ユーザーデータの保護という観点から避けては通れない課題だ。
また、脆弱性の発見から修正までのプロセスを効率化し、影響を最小限に抑えるための体制づくりも重要となる。セキュリティアップデートの配信システムの整備や、ユーザーへの適切な情報提供の方法についても検討が必要だ。今回の事例を教訓に、より強固なセキュリティ体制の構築が望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-55663 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-55663, (参照 25-01-16).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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