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【CVE-2024-49070】Microsoft SharePointに深刻な脆弱性、複数バージョンで任意コード実行の危険性が判明

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Microsoft SharePointに深刻な脆弱性が発見
  • 3つのSharePoint製品のバージョンで影響を確認
  • リモートコード実行の脆弱性でCVSS値は7.4を記録

Microsoft SharePoint製品の脆弱性【CVE-2024-49070】

Microsoftは、SharePoint製品に影響を与えるリモートコード実行の脆弱性【CVE-2024-49070】を2024年12月10日に公開した。この脆弱性はSharePoint Enterprise Server 2016、SharePoint Server 2019、SharePoint Server Subscription Editionの3製品のバージョンに影響を与えることが確認されている。攻撃者によって悪用された場合、システム上で任意のコードが実行される可能性が高いことが判明したのだ。[1]

SharePoint Enterprise Server 2016ではバージョン16.0.0から16.0.5478.1000未満、SharePoint Server 2019ではバージョン16.0.0から16.0.10416.20026未満、SharePoint Server Subscription Editionではバージョン16.0.0から16.0.17928.20290未満が影響を受けることが確認された。この脆弱性はCVSS(共通脆弱性評価システム)で7.4という高い深刻度を記録している。

この脆弱性はCWE-502(信頼できないデータのデシリアライゼーション)に分類されており、攻撃者が特権なしで悪用可能であることが特徴だ。攻撃条件の複雑さは高いものの、ユーザーの操作を必要とせずに攻撃が可能であり、機密性・完全性・可用性のすべてに高い影響を与える可能性がある。

Microsoft SharePoint脆弱性の影響範囲まとめ

製品名 影響を受けるバージョン
SharePoint Enterprise Server 2016 16.0.0から16.0.5478.1000未満
SharePoint Server 2019 16.0.0から16.0.10416.20026未満
SharePoint Server Subscription Edition 16.0.0から16.0.17928.20290未満
CVSS値 7.4(High)
脆弱性タイプ CWE-502(信頼できないデータのデシリアライゼーション)

デシリアライゼーションについて

デシリアライゼーションとは、シリアライズされたデータを元のオブジェクトに復元するプロセスのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • オブジェクトの状態をバイト列から再構築する処理
  • データの整合性と信頼性の検証が重要
  • 適切な入力検証がないと悪意のあるコードが実行される可能性

信頼できないデータのデシリアライゼーションは、攻撃者が悪意のあるコードを含むデータを送信することで、システム上で任意のコードを実行する可能性がある深刻な脆弱性だ。SharePointの脆弱性【CVE-2024-49070】では、この問題を悪用されることで、システムの制御を奪取される危険性が指摘されている。

SharePoint脆弱性【CVE-2024-49070】に関する考察

Microsoft SharePointの脆弱性は、企業の情報共有基盤を直接的に脅かす深刻な問題として認識する必要がある。SharePointが多くの企業で重要な文書管理やコラボレーションプラットフォームとして利用されているため、この脆弱性が悪用された場合の影響は計り知れないものがあるだろう。SharePoint管理者は速やかにバージョンチェックを実施し、必要に応じてアップデートを適用することが求められる。

今後の対策として、デシリアライゼーション処理における入力データの厳格な検証と、信頼できないデータソースからの入力制限が重要になってくる。SharePointのセキュリティ設定を見直し、必要最小限の権限設定や不要な機能の無効化など、多層的な防御策を講じることが望ましいだろう。信頼できないデータの処理に関するセキュリティガイドラインの策定も検討する必要がある。

長期的な視点では、SharePointプラットフォーム全体のセキュリティアーキテクチャの見直しも必要かもしれない。特に、レガシーなバージョンを使用している組織にとって、この脆弱性は現代のセキュリティ要件に適合したプラットフォームへの移行を検討するきっかけになるだろう。クラウドベースのソリューションへの移行も、セキュリティ強化の選択肢の一つとして考えられる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2024-49070 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-49070, (参照 25-01-16).
  2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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