【CVE-2024-49109】WindowsのWwanSvcサービスに特権昇格の脆弱性、複数バージョンのWindowsに影響
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記事の要約
- WindowsのWwanSvcサービスに特権昇格の脆弱性が発見
- Out-of-bounds Readの脆弱性がCVE-2024-49109として識別
- Windows 10/11やWindows Server 2019/2025の複数バージョンが影響を受ける
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WindowsのWwanSvcサービスに発見された特権昇格の脆弱性
Microsoftは2024年12月10日、Windows OSのWireless Wide Area Network Service (WwanSvc)に特権昇格の脆弱性が存在することを公表した。この脆弱性はCVE-2024-49109として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはOut-of-bounds Read(CWE-125)に分類されている。[1]
影響を受けるシステムは多岐にわたり、Windows 10の複数バージョン(1809、21H2、22H2)、Windows 11の複数バージョン(22H2、23H2、24H2)、さらにはWindows Server 2019およびWindows Server 2025が対象となっている。脆弱性の深刻度はCVSS v3.1で6.6(中程度)と評価され、物理的なアクセスが必要だが、特権の昇格が可能となる問題が存在するとされた。
対象となるシステムのプラットフォームは、32ビット、x64ベース、ARM64ベースと広範囲に及んでおり、Windows Server 2019については通常版とServer Coreインストール版の両方が含まれている。各システムにおいて、特定のビルドバージョンまでのすべてのバージョンが影響を受けることが確認された。
影響を受けるWindowsシステムのまとめ
製品名 | 影響を受けるバージョン | 対象プラットフォーム |
---|---|---|
Windows 10 | 1809/21H2/22H2 | 32bit/x64/ARM64 |
Windows 11 | 22H2/23H2/24H2 | x64/ARM64 |
Windows Server 2019 | 全バージョン | x64 |
Windows Server 2025 | 全バージョン | x64 |
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特権昇格の脆弱性について
特権昇格の脆弱性とは、システム上で通常より高い権限を不正に取得できる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 通常の利用者権限から管理者権限への昇格が可能
- システムの重要な機能やデータへの不正アクセスが可能
- マルウェアの感染拡大や情報漏洩のリスクが増大
WwanSvcサービスにおける特権昇格の脆弱性は、Out-of-bounds Readの問題に起因している。この種の脆弱性は、メモリ上の意図しない領域からデータを読み取ることが可能となり、結果としてシステムの制御を奪取される可能性がある状態を指す。攻撃者が物理的なアクセス権を持っている場合、システムの完全な制御権を奪取される危険性が存在する。
WwanSvcサービスの脆弱性に関する考察
WwanSvcサービスの脆弱性は、物理的なアクセスを必要とする点で攻撃の難易度は比較的高いものの、成功した場合のインパクトは重大である。特にモバイルワーカーやリモートワーク環境下でのデバイス管理において、セキュリティ対策の見直しが必要となるだろう。既存のセキュリティ対策に加えて、物理的なアクセス制御の強化も検討する必要がある。
今後は同様の脆弱性が発見される可能性も考えられ、継続的なセキュリティアップデートの適用が重要となる。特に企業環境では、影響を受けるバージョンの特定と、パッチ適用の優先順位付けを適切に行う必要があるだろう。また、WwanSvcサービスの利用状況を精査し、必要のない環境では無効化することも検討に値する。
長期的には、Windows OSのワイヤレスネットワーク機能全体のセキュリティアーキテクチャの見直しも必要となるかもしれない。特にIoTデバイスやエッジコンピューティング環境での利用が増加する中、物理的なアクセスを前提としたセキュリティモデルの再構築が求められる。システムの可用性を維持しながら、セキュリティを強化する新たなアプローチの開発が期待される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-49109 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-49109, (参照 25-01-16).
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
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