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【CVE-2025-0282】IvantiのConnect Secureに重大な脆弱性、リモートでの任意コード実行が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • IvantiのConnect Secure他2製品にバッファオーバーフロー脆弱性
  • リモートからの認証不要な任意コード実行が可能
  • CVE-2025-0282として登録され深刻度は重大

IvantiのConnect Secureなどに重大な脆弱性

Ivantiは2025年1月8日、同社のConnect Secure、Policy Secure、Neurons for ZTA gatewaysに重大な脆弱性を発見したと発表した。この脆弱性はCVE-2025-0282として登録され、スタックベースのバッファオーバーフローにより、リモートからの認証なしでコード実行が可能になる問題である。[1]

影響を受けるバージョンは、Connect Secureが22.7R2から22.7R2.4まで、Policy Secureが22.7R1から22.7R1.2まで、Neurons for ZTA gatewaysが22.7R2から22.7R2.3までとなっている。CVSSスコアは9.0で重大な脆弱性と評価され、早急な対応が必要とされている。

CISAはこの脆弱性に関する緊急の対応指示を公開し、Googleのセキュリティチームも詳細な分析レポートを発表した。脆弱性の深刻度と攻撃の容易さから、影響を受けるバージョンを使用している組織は速やかにアップデートを適用することが推奨される。

影響を受けるバージョンまとめ

製品名 影響を受けるバージョン 修正バージョン
Connect Secure 22.7R2 - 22.7R2.4 22.7R2.5
Policy Secure 22.7R1 - 22.7R1.2 22.7R1.2以降
Neurons for ZTA 22.7R2 - 22.7R2.3 22.7R2.5

バッファオーバーフローについて

バッファオーバーフローとは、プログラムが確保したメモリ領域を超えてデータを書き込むことで発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • メモリ破壊による予期せぬプログラム動作の原因となる
  • 任意のコード実行につながる可能性が高い
  • 認証回避やシステム制御の奪取に悪用される

今回のCVE-2025-0282では、スタックベースのバッファオーバーフローが確認されており、認証なしでリモートからコードを実行できる深刻な脆弱性となっている。CWE-121として分類されるこの脆弱性は、メモリ管理の不備を突いた攻撃に対して脆弱であり、システムの完全な制御権限の奪取につながる可能性がある。

Ivantiの脆弱性対応に関する考察

今回の脆弱性対応では、Ivantiが速やかに修正版をリリースし、CISAやGoogleなど外部機関との連携も積極的に行っている点が評価できる。しかし、認証不要でリモート実行が可能という致命的な脆弱性が発見されたことは、製品の設計段階でのセキュリティレビューの重要性を再認識させられる結果となった。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発プロセスにおけるセキュリティテストの強化が求められる。特にメモリ管理に関する実装では、より厳密なコードレビューと自動化されたセキュリティテストの導入が効果的だろう。

また、脆弱性が発見された場合の対応手順や情報公開のプロセスについても、さらなる改善の余地がある。ユーザー組織が速やかに対策を講じられるよう、より詳細な技術情報の提供と、段階的なアップデート適用のガイドラインの整備が望まれる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2025-0282 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0282, (参照 25-01-17).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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