【CVE-2020-1822】HuaweiのCOPSプロトコル実装に複数の脆弱性、9製品のサービス中断のリスクが判明
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記事の要約
- HuaweiのCOPSプロトコル実装に複数のOoB脆弱性
- IPSモジュールやNGFWモジュールなど9製品が影響
- サービス中断の可能性がある深刻な脆弱性
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HuaweiのCOPSプロトコル実装における複数のOoB脆弱性
Huaweiは2024年12月28日、同社のCOPS(Common Open Policy Service)プロトコル実装において、複数のバッファオーバーリード(OoB)脆弱性を公開した。これらの脆弱性は特定のデコード機能において発生し、入力パケット処理時にバッファオーバーリードが発生する可能性がある。[1]
この脆弱性の影響を受けるのは、IPS ModuleやNGFW Module、NIP6300、NIP6600、NIP6800、Secospace USG6300、Secospace USG6500、Secospace USG6600、USG6000Vの9製品で、各製品の特定バージョンに影響がある。攻撃者によって脆弱性が悪用された場合、対象デバイスのサービスが中断される可能性が指摘されている。
この脆弱性には7つの個別のCVE IDが割り当てられており、CVSS v3.1のスコアは3.7(Low)となっている。攻撃ベクトルはネットワーク経由で、攻撃の複雑さは高く、特権は不要だが、ユーザーの関与なしで攻撃が可能とされている。
影響を受けるHuawei製品とバージョン
製品名 | 影響を受けるバージョン |
---|---|
IPS Module | V500R001C30、V500R001C60、V500R005C00 |
NGFW Module | V500R002C00、V500R002C20、V500R005C00 |
NIP6300 | V500R001C30、V500R001C60、V500R005C00 |
NIP6600 | V500R001C30、V500R001C60、V500R005C00 |
NIP6800 | V500R001C60、V500R005C00 |
Secospace USG6300 | V500R001C30、V500R001C60、V500R005C00 |
Secospace USG6500 | V500R001C30、V500R001C60、V500R005C00 |
Secospace USG6600 | V500R001C30、V500R005C00 |
USG6000V | V500R003C00 |
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バッファオーバーリードについて
バッファオーバーリードとは、プログラムが割り当てられたメモリ領域を超えてデータを読み取ろうとする脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- メモリ境界を超えたデータ読み取りによる情報漏洩のリスク
- プログラムのクラッシュやサービス中断の可能性
- 攻撃者による権限昇格やコード実行の足がかりに
本脆弱性ではCOPSプロトコルの実装におけるデコード処理で発生するバッファオーバーリードが問題となっている。この種の脆弱性は特にネットワーク機器において深刻な影響をもたらす可能性があり、適切なバッファ境界チェックの実装が重要となっている。
Huaweiセキュリティ脆弱性に関する考察
今回の脆弱性は深刻度が低いとされているものの、ネットワークインフラストラクチャに関わる製品群に影響を与える点で注意が必要だ。特にCOPSプロトコルはポリシー管理の重要な要素であり、サービス中断のリスクは組織のセキュリティ態勢に重大な影響を及ぼす可能性がある。
今後の課題として、ネットワーク製品におけるプロトコル実装の品質向上が挙げられる。特にメモリ管理に関する脆弱性は依然として多く報告されており、開発段階でのセキュリティテストの強化やコードレビューの徹底が必要となるだろう。
将来的には、自動化されたセキュリティテストツールの導入や、脆弱性スキャンの定期的な実施が重要になってくる。Huaweiにはこれらのセキュリティインシデントからのフィードバックを活かし、より堅牢なセキュリティ対策の実装を期待したい。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2020-1822 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2020-1822, (参照 25-01-17).
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