公開:

アジアブリッジパートナーズがEVバッテリー診断ソフトウェアB-docを開発、三洋貿易のETX010に搭載されバッテリー劣化度の可視化を実現

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

アジアブリッジパートナーズがEVバッテリー診断ソフトウェアB-docを開発、三洋貿易のETX010に搭載されバッテリー劣化度の可視化を実現

PR TIMES より


記事の要約

  • EVバッテリー診断ソフトウェアB-docをリリース
  • 三洋貿易のEverBlüe Drive ETX010に搭載
  • 駆動バッテリーの劣化度を数秒で診断

EVバッテリー診断ソフトウェアB-docの開発とETX010への搭載

アジアブリッジパートナーズは、EVと急速充電対応PHEVの駆動バッテリーの劣化度を診断できるソフトウェアB-docを開発し、2025年1月15日に三洋貿易が発表したEverBlüe Drive高速バッテリー診断機ETX010に搭載された。バッテリーの劣化度の不透明性による中古EV売買の沈滞化や、バッテリーメンテナンス、EV車両保険の保険料算定などのニーズに対応する技術となっている。[1]

B-docは急速充電口に診断機を挿入し、iOSAndroidアプリと接続して車両情報を入力することで、数秒以内にバッテリーの劣化度であるB-doc scoreを算出することが可能である。診断機は車両との通信のみを行い、高圧電流を流さないため、バッテリーや車両を損傷させるリスクが排除されている。

中国のEV保有台数は2023年末時点で約1550万台と日本の約30万台を大きく上回り、そこで収集された大量のバッテリー経時変化データをデータマイニング法で分析することで、汎用性の高いバッテリー劣化パターンを見出すことに成功した。診断結果はPDF形式で出力され、車両価値の参考資料として活用できるようになっている。

B-docの特徴まとめ

項目 詳細
診断方法 急速充電口に診断機を挿入しiOS/Androidアプリで操作
診断時間 数秒以内
安全性 高圧電流を使用せず通信のみで診断
対応車種 CHAdeMO急速充電口搭載のEV・PHEV
出力形式 PDF形式の診断書
管理機能 専用サイトで診断結果の一括管理とCSV出力が可能
ARGOS EV Portalの詳細はこちら

バッテリー劣化度SOHについて

SOHとは「State Of Health」の略称で、バッテリーの健康状態を示す指標のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 新車時の満充電量を基準とした現在の充電率を表示
  • 精密検査値、BMS出力値、メーター表示値で異なる場合がある
  • バッテリーの劣化状態を数値化して把握可能

B-doc scoreは急速充電口から取得するバッテリー情報と車両情報をもとに、中国で蓄積された大量のデータから見出されたバッテリー劣化パターンを活用してSOHを推定する。この診断技術によって、中古EV市場における車両価値の適正な評価や、バッテリーメンテナンス計画の立案が容易になるだろう。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「EV・急速充電対応PHEV用バッテリー診断ソフトウェア「B-doc」をリリース | 株式会社アジアブリッジパートナーズのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000066941.html, (参照 25-01-17).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「ソフトウェア」に関するコラム一覧「ソフトウェア」に関するニュース一覧
アーカイブ一覧
ソフトウェアに関する人気タグ
ソフトウェアに関するカテゴリ
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。