【CVE-2024-13183】Orbit Fox by ThemeIsleプラグインにXSS脆弱性、2.10.43以前のバージョンに影響
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記事の要約
- Orbit Fox by ThemeIsleプラグインにXSS脆弱性が発見
- バージョン2.10.43以前のバージョンが影響を受ける
- Contributor以上の権限で任意のスクリプト実行が可能
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Orbit Fox by ThemeIsleプラグインの脆弱性
WordPressプラグインのOrbit Fox by ThemeIsleにおいて、title_tagパラメータの入力検証と出力エスケープが不十分であることによる重大な脆弱性が2025年1月10日に報告された。Wordfenceの報告によると、この脆弱性はContributor以上の権限を持つ攻撃者が任意のWebスクリプトを注入できる格納型クロスサイトスクリプティング(Stored XSS)の脆弱性であることが判明している。[1]
この脆弱性は【CVE-2024-13183】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング(CWE-79)に分類されている。NVDの評価によると、CVSSスコアは6.4でMedium(中程度)の深刻度とされており、攻撃に必要な特権レベルは低いものの、利用者の関与は不要とされている。
影響を受けるバージョンは、Orbit Fox by ThemeIsleの2.10.43以前のすべてのバージョンとなっている。WordPressサイトの管理者は、プラグインの更新を速やかに実施することが推奨される。また、セキュリティ研究者のAnkit Patel氏によってこの脆弱性が発見され、適切な対応が行われている。
Orbit Fox by ThemeIsleの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13183 |
影響を受けるバージョン | 2.10.43以前のすべてのバージョン |
脆弱性の種類 | 格納型クロスサイトスクリプティング(Stored XSS) |
CVSSスコア | 6.4(Medium) |
必要な権限レベル | Contributor以上 |
発見者 | Ankit Patel |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションに悪意のあるスクリプトを注入することで、ユーザーのブラウザ上で不正なスクリプトを実行させる攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにWebページに出力される
- 攻撃者が注入したスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される
- セッション情報の窃取やフィッシング詐欺などに悪用される可能性がある
XSS攻撃は反射型、格納型、DOM型の3種類に分類されるが、今回のOrbit Fox by ThemeIsleの脆弱性は格納型に該当する。格納型XSSは攻撃コードがサーバーに保存され、その後アクセスした他のユーザーに影響を与えることから、特に深刻な脅威とされている。
Orbit Fox by ThemeIsleの脆弱性に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性は、広く利用されているプラグインほど影響が大きくなる可能性があり、特にContributor権限で悪用可能な脆弱性は深刻な問題となっている。ThemeIsle社には、今後のアップデートにおいて入力値のバリデーションとエスケープ処理を徹底し、同様の脆弱性が発生しないよう開発プロセスの見直しが求められるだろう。
また、WordPressサイトの管理者はプラグインの更新管理だけでなく、Contributor権限の付与にも慎重になる必要がある。脆弱性対策として、プラグインの自動更新機能の活用や定期的なセキュリティ監査の実施、また最小権限の原則に基づいたユーザー権限の管理が重要になってくるだろう。
今後は、WordPress本体とプラグインの開発者が協力し、セキュリティガイドラインの整備や脆弱性検出ツールの導入を進めることが期待される。特にXSS対策として、Content Security Policy(CSP)の導入やセキュアコーディングガイドラインの策定など、包括的なセキュリティ対策の実装が望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-13183 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13183, (参照 25-01-20).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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