ハードウェア

HARDWARE

公開：2025-01-21

マウザーがMolexのMicro-Fit+ PCIe 5.0コネクタの取り扱いを開始、高電流処理と省スペース設計で産業用途に対応

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• マウザーがMolexのPCIe 5.0コネクタの取り扱いを開始
• 最大675WのAICに対応し、高電流処理が可能
• コンパクト設計で電力と信号のハイブリッド統合を実現

MolexのMicro-Fit+ PCIe 5.0コネクタシステムの特徴

マウザー・エレクトロニクスは、MolexのMicro-Fit+ PCIe 5.0コネクタの取り扱いを2025年1月21日より開始した。本製品は最新のPCIe CEM 5.0/6.0仕様に完全準拠しており、最大675Wのアンペア遮断容量を持つデバイスをサポートする高性能なコネクタシステムである。^[1]

コネクタは各ピンあたり9.5アンペアに対応する12本の通電パワーピンと4本のサイドバンド信号ピンを搭載し、高い電力効率と信号伝送性能を実現している。特に端子を保護する絶縁キャビティと高性能素材の採用により、信頼性の高い動作環境を提供することが可能だ。

第5世代PCIeは前世代の約2倍となる最大32ギガトランスファー/秒のデータ転送速度を実現している。電源端子の接触抵抗が5mΩ、信号端子の接触抵抗が20mΩという低レベルでの動作が特徴であり、自動車から医療機器まで幅広い産業分野での活用が期待されるだろう。

Micro-Fit+ PCIe 5.0コネクタの仕様まとめ

製品の詳細はこちら

アンペア遮断容量について

アンペア遮断容量（AIC: Ampere Interrupting Capacity）とは、電気回路で発生する異常電流や短絡電流を安全に遮断できる最大電流値のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 電気機器の安全性を確保する重要な指標
• 過電流保護装置の性能を示す基準値
• 機器の故障や事故防止に不可欠な要素

Micro-Fit+ PCIe 5.0コネクタシステムでは675WというAIC値を実現することで、高性能なコンピューティングデバイスの電力需要に対応している。この高いAIC値と低接触抵抗の組み合わせにより、安定した電力供給と優れた信号伝送性能を両立することが可能となっている。

PCIe 5.0コネクタに関する考察

Micro-Fit+ PCIe 5.0コネクタの登場により、高性能コンピューティングにおける電力供給の課題が大きく改善される可能性がある。特に自動運転システムや医療機器などの高信頼性が求められる分野では、安定した電力供給と高速なデータ転送の両立が不可欠であり、本製品はその要求に応えることができるだろう。

今後の課題として、更なる小型化と高電流対応の両立が挙げられる。IoTデバイスの普及に伴い、より小型で高性能なコネクタへの需要は増加の一途をたどることが予想されるため、新素材の開発や設計の最適化がより重要になってくるはずだ。

将来的には、AIやエッジコンピューティングの発展に伴い、より高速なデータ転送と大電力供給が必要になると考えられる。PCIeの次世代規格への対応を見据えつつ、さらなる性能向上と信頼性の確保が期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「マウザー、MolexのMicro-Fit+ PCIe 5.0コネクタシステム　　　　　　　　　　　の取り扱いを開始 | Mouser Electronics, Inc.のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000105.000136133.html, (参照 25-01-21).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「ハードウェア」に関するコラム一覧「ハードウェア」に関するニュース一覧