神戸市とNECが生成AI「cotomi」を活用した業務改革の実証実験を開始、行政サービスの質向上と効率化を目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

神戸市と日本電気株式会社は生成AIの活用に向けた協定書を締結し、NECが開発した生成AI「cotomi」による業務効率化の検証を2025年1月22日より開始した。神戸市は全国初となる包括的なAIに関する条例を制定し、市民サービスの向上を目指して庁内業務におけるAI利活用を推進している。^[1]

この実証実験では、NECの生成AI「cotomi」ほか一般的な生成AIを用いて神戸市の保有するデータを活用するシステムを構築し、業務効率化への国産生成AIの有用性を検証する。また、AIエージェントを用いた新規のユースケースについても検証を行い、行政サービスの質の向上と効率化を目指すものだ。

生成AIにはハルシネーションと呼ばれる正確性や信頼性の問題があり、特に専門性の高い業務での活用が難しいとされている。NECはこの課題を解決するため、LLMとRAGと呼ばれる文書検索技術を組み合わせたシステムに神戸市の業務データを学習させ、庁内問い合わせ対応業務での有効性を検証するのである。

項目	詳細
実証期間	2025年1月～3月末（予定）
対象業務	庁内問い合わせ対応業務、文書校正業務
使用技術	生成AI「cotomi」、LLM、RAG
検証内容	国産生成AIの有効性、ハルシネーション対策機能の有用性
目標	行政事務の質向上と効率化、市民サービスの向上

ハルシネーションとは人工知能が事実に基づかない情報を生成する現象のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

NECが開発した生成AI「cotomi」では、LLMとRAGと呼ばれる文書検索技術を組み合わせることでハルシネーション対策を実施している。神戸市の業務データを学習させたシステムを構築することで、庁内問い合わせ対応業務における正確性と信頼性の向上を目指すのである。

神戸市とNECの取り組みは、自治体業務におけるAI活用の先進的な事例として注目に値する。特にハルシネーション対策機能を備えた国産生成AIの実証実験は、行政サービスの信頼性向上という観点で重要な意味を持つのだ。

今後はAIエージェントによる文書作成支援の精度向上が課題となるだろう。行政文書特有の形式や表現に対応できるよう、システムの学習データを充実させることが求められるはずだ。

将来的には他の自治体への展開も期待される。NECが蓄積したノウハウを活かし、より多くの自治体で業務効率化と市民サービス向上を実現することで、行政のDX推進に貢献することが望まれるだろう。

^ PR TIMES. 「神戸市とNECにて、生成AIを活用した業務改革の実証を開始 | 日本電気株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000804.000078149.html, (参照 25-01-23).
NEC. https://jpn.nec.com/

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「AI」に関するコラム