ASUSが生成AI向けエッジAIコンピュータ3機種を発表、Superモードで最大157TOPSの高性能を実現
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記事の要約
- ASUSが生成AI向けエッジAIコンピュータ3機種を発表
- Jetson Orin NanoまたはNXを搭載し最大157TOPSを実現
- JetPack 6.2 SDKでSuperモードに対応し性能向上
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ASUSが発表した生成AI向けエッジAIコンピュータの詳細
ASUSは2025年1月24日、生成AI向けエッジAIコンピュータ「PE1102N」「PE1101N」「PE1100N」の3機種を発表した。NVIDIAのエッジデバイス向けAIボード「Jetson Orin Nano」または「Jetson Orin NX」を搭載し、JetPack 6.2 SDKを導入することでSuperモードへの対応を実現している。[1]
Superモード時にはAI TOPSが最大1.7倍、メモリ帯域幅が最大1.5倍、生成AIモデルの処理性能が最大2倍にそれぞれ強化されており、Jetson Orin NX 16GBモジュール搭載モデルでは最大157TOPSに達する。CPUには6~8基のCortex-A78AEを採用し、メモリはLPDDR5で最大16GBの容量を実現した。
USB 3.2 Gen 1やHDMIのほか、モデルによって搭載バスと数が異なるがCANバス、DB25、DIO、GPIO、有線LANなどの豊富なインターフェースを備えている。また、ファンレス設計を採用することで静音性を確保しつつ、無線通信はオプション扱いとすることで柔軟な拡張性を実現している。
エッジAIコンピュータの仕様まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
プロセッサー | Jetson Orin Nano/Jetson Orin NX |
CPU | Cortex-A78AE(6~8基) |
メモリ | LPDDR5(最大16GB) |
インターフェース | USB 3.2 Gen 1、HDMI、CANバス、DB25、DIO、GPIO、有線LAN |
最大AI性能 | 157TOPS(Jetson Orin NX 16GBモデル) |
特徴 | ファンレス設計、Superモード対応、無線通信オプション対応 |
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JetPack SDKについて
JetPack SDKはNVIDIAが提供するエッジAI開発のための包括的なソフトウェア開発キットで、AI/機械学習フレームワークやツール群が含まれており、以下のような特徴がある。
- AIモデルの最適化とデプロイメントをサポート
- CUDA対応のライブラリとツールを提供
- エッジデバイス向けの性能最適化機能を搭載
今回発表されたASUSのエッジAIコンピュータでは、JetPack 6.2 SDKを導入することでSuperモードが有効になる。Superモードでは従来比でAI処理性能が最大1.7倍、メモリ帯域幅が最大1.5倍、生成AIモデルの処理性能が最大2倍に向上する仕組みとなっている。
エッジAIコンピュータの進化に関する考察
ASUSの新型エッジAIコンピュータは、高性能なAI処理能力とファンレス設計による静音性を両立させることで、産業用途での実用性を大きく向上させている。特にSuperモードによる性能向上は、エッジデバイスでのAIモデル実行における処理速度の課題を解決する重要な一歩となることが期待できるだろう。
ただし、エッジAIの実用化においては処理性能だけでなく、消費電力や熱対策も重要な課題となっている。ファンレス設計を採用しながら高い処理性能を実現する新製品は、これらの課題に対する一つの解決策を示しているが、さらなる電力効率の向上や熱設計の最適化が求められるだろう。
今後はエッジAIの応用範囲がさらに広がることが予想され、自動運転や産業用ロボット、スマートシティなど様々な分野での活用が期待される。ASUSには継続的な製品改良とともに、各分野に特化したソリューションの提供も望まれている。
参考サイト
- ^ ASUS. 「PE1102N|AIoT & インダストリアルソリューション|ASUS 日本」. https://www.asus.com/jp/networking-iot-servers/aiot-industrial-solutions/embedded-computers-edge-ai-systems/pe1102n/, (参照 25-01-25).
- NVIDIA. https://www.nvidia.com/ja-jp/
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