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公開：2025-01-28

NTTデータが紀陽銀行にC-Turtle FEを導入し、投融資先のGHG排出量可視化と地域のカーボンニュートラル実現を推進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• NTTデータが紀陽銀行にC-Turtle FEを導入
• 投融資先のGHG排出量を高精度で可視化可能に
• 地域のカーボンニュートラル実現を促進

NTTデータがC-Turtle FEを紀陽銀行へ導入し地域のカーボンニュートラル実現へ

NTTデータとNTTデータ関西は、2025年1月27日より紀陽銀行に温室効果ガス排出量可視化プラットフォームC-Turtle FEの導入を開始する。紀陽銀行は和歌山県および大阪府を主要エリアとする金融機関であり、2023年6月に策定したサステナビリティ基本方針において気候変動への対応を重要課題として位置付けているのだ。^[1]

C-Turtle FEは、GHGプロトコルのScope1、2に加え、Scope3の算定が可能なGHG排出量可視化プラットフォームC-Turtleのサービスとして提供される。国際的基準PCAFスタンダードに準拠したファイナンスド・エミッションの可視化と削減を支援することで、投融資先の一次データを活用した高精度なScope3排出量算定が実現できるだろう。

本プラットフォームの導入により、投融資先がC-Turtleを活用することでサプライチェーンを通じたGHG排出量の算定・削減が可能になる。紀陽銀行は投融資先との実効的なエンゲージメントを実施し、地域のカーボンニュートラル達成および地域社会の持続的な発展に向けた取り組みを推進していく方針である。

C-Turtle FEの機能まとめ

C-Turtleの詳細はこちら

ファイナンスド・エミッションについて

ファイナンスド・エミッションとは、投融資先企業の温室効果ガス排出量のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 金融機関の投融資活動に関連する温室効果ガス排出量
• PCAFスタンダードに基づく国際的な算定基準の存在
• 金融機関のScope3排出量として重要な指標

C-Turtle FEは、投融資先から一次データを取得することで高精度なファイナンスド・エミッションの算定を実現している。紀陽銀行はファイナンスド・エミッションの可視化を通じて、投融資先企業の脱炭素化を支援し、地域全体のカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを推進していくのである。

C-Turtle FEの導入に関する考察

C-Turtle FEの導入により、紀陽銀行は投融資先企業のGHG排出量を高精度で把握することが可能になり、より実効的な脱炭素化支援を展開できる環境が整備された。PCAFスタンダードに準拠した国際的な基準での算定が可能になることで、グローバルな観点からも評価される取り組みになるだろう。

今後の課題として、多くの投融資先企業がC-Turtleを導入し、一次データの提供に協力する体制を構築できるかがポイントとなる。そのためには、投融資先企業に対するC-Turtleの導入支援や、データ提供のメリットを明確に示していく必要があるだろう。

地域金融機関による本格的なGHG排出量の可視化の取り組みは、地域全体のカーボンニュートラル達成に向けた重要な一歩となる。今後は、他の地域金融機関への展開も期待され、金融機関を起点とした脱炭素化の動きが加速する可能性が高いだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「紀陽銀行に温室効果ガス（GHG）排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle®FE」を導入 | 株式会社ＮＴＴデータのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000175.000016308.html, (参照 25-01-28).

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