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【CVE-2024-2617】Hitachi EnergyのRTU500シリーズにファームウェア更新の脆弱性、高リスクで対応が急務に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • RTU500シリーズに署名なしファームウェアの更新が可能な脆弱性
  • CVE-2024-2617として識別された高リスクの脆弱性
  • 複数のバージョンが影響を受け、対策が必要に

Hitachi EnergyのRTU500シリーズにおける深刻な脆弱性の発見

Hitachi Energyは2024年4月30日、RTU500シリーズのCMUファームウェアに深刻な脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は【CVE-2024-2617】として識別されており、認証済みかつ権限を持つユーザーによって安全な更新プロセスをバイパスされる可能性があることが判明している。[1]

脆弱性の影響を受けるバージョンは、バージョン13.2.1から13.2.7、13.4.1から13.4.4、13.5.1から13.5.3までの広範囲に及んでいる。CVSSスコアは7.2と高く評価されており、悪意のある攻撃者によって署名のないファームウェアで更新される危険性が指摘されているのだ。

この脆弱性は認証済みユーザーに限定されているものの、攻撃の複雑さは低いと評価されている。CVSSベクトルによると、攻撃元区分はネットワーク経由であり、権限は必要だが利用者の関与は不要とされており、影響の範囲は重要なシステムコンポーネントに及ぶ可能性があるとされている。

RTU500シリーズの脆弱性の詳細

項目 詳細
CVE ID CVE-2024-2617
影響を受けるバージョン 13.2.1-13.2.7、13.4.1-13.4.4、13.5.1-13.5.3
CVSSスコア 7.2(高)
脆弱性の種類 CWE-358:不適切に実装されたセキュリティチェック
影響 署名のないファームウェアでの更新が可能
必要な条件 認証済みかつ権限を持つユーザー

セキュリティチェックについて

セキュリティチェックとは、システムやアプリケーションにおいて、特定の操作や処理を実行する前に行われる安全性の検証プロセスのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 認証情報やアクセス権限の検証を実施
  • データの整合性や正当性を確認
  • 不正なアクセスや改ざんを防止

RTU500シリーズの事例では、ファームウェア更新時のセキュリティチェックがバイパス可能な状態になっていることが問題視されている。攻撃者が認証済みユーザーの権限を取得した場合、正規のデジタル署名による検証をバイパスし、不正なファームウェアをインストールできる可能性が指摘されているのだ。

RTU500シリーズの脆弱性に関する考察

RTU500シリーズの脆弱性は、認証済みユーザーによる攻撃に限定されているという点で、一定の制限が設けられているのが救いだ。しかし、攻撃の複雑さが低く評価されており、権限を持つユーザーのアカウントが侵害された場合、システム全体に深刻な影響を及ぼす可能性が高いだろう。

今後は、ファームウェア更新プロセスにおける多層的な検証メカニズムの実装が重要になってくるはずだ。デジタル署名の検証に加えて、ハードウェアセキュリティモジュールの活用や、更新プロセスの監査ログの強化など、複数の防御層を組み合わせた対策が効果的である。

また、認証済みユーザーの権限管理とアクセス制御の見直しも必要不可欠となっている。特権アカウントの定期的な監査や、最小権限の原則に基づいたアクセス制御の実装など、より包括的なセキュリティ対策の導入が望まれるところだ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2024-2617 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-2617, (参照 25-01-29).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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