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【CVE-2024-13319】Themify Builderに反射型XSS脆弱性、バージョン7.6.5以前のすべてのバージョンが影響を受ける状況に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Themify Builderに反射型クロスサイトスクリプティングの脆弱性
  • バージョン7.6.5以前のすべてのバージョンが影響を受ける
  • ユーザーの操作が必要な中程度の深刻度の脆弱性

WordPressプラグインThemify Builderの反射型XSS脆弱性

WordPressプラグインThemify Builderにおいて反射型クロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見され、2025年1月22日に公開された。この脆弱性は【CVE-2024-13319】として識別されており、バージョン7.6.5以前のすべてのバージョンに影響を及ぼすことが確認されている。[1]

この脆弱性は、URLに対してadd_query_argを使用する際の適切なエスケープ処理の欠如に起因しており、未認証の攻撃者がリンクのクリックなどのユーザーアクションを引き出すことで、任意のWebスクリプトを実行できる可能性がある。CVSSスコアは6.1(MEDIUM)と評価され、攻撃に特権は不要だが、ユーザーの関与が必要とされている。

脆弱性の発見者はColin Xuであり、WordFenceによって詳細な分析が行われた。この脆弱性は主にWebページ生成時の入力の不適切な無害化に分類され、CWE-79としてカテゴライズされている。攻撃の成功には特定の条件が必要となるものの、影響範囲は広範に及ぶ可能性がある。

Themify Builder脆弱性の詳細情報

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-13319
影響を受けるバージョン 7.6.5以前のすべてのバージョン
脆弱性のタイプ 反射型クロスサイトスクリプティング(XSS)
CVSSスコア 6.1(MEDIUM)
発見者 Colin Xu
公開日 2025年1月22日

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションにおける重大なセキュリティ上の脆弱性の一つであり、以下のような特徴が挙げられる。

  • 不正なスクリプトをWebページに埋め込む攻撃手法
  • ユーザーの個人情報やセッション情報の窃取が可能
  • Webサイトの改ざんやマルウェアの配布に悪用される可能性

反射型クロスサイトスクリプティングは、URLパラメータなどを介して悪意のあるスクリプトがWebページに反射される攻撃手法である。Themify Builderの脆弱性では、add_query_arg関数でのエスケープ処理が適切に行われていないことが原因となっており、攻撃者は特別に細工されたURLをユーザーにクリックさせることで、任意のスクリプトを実行させることが可能だ。

Themify Builder脆弱性に関する考察

Themify Builderの脆弱性は、WordPressプラグインのセキュリティ管理における重要な課題を浮き彫りにしている。特にadd_query_arg関数の使用においてエスケープ処理が適切に実装されていなかった点は、開発プロセスでのセキュリティレビューの重要性を再認識させる結果となった。プラグイン開発者には、入力値の検証とエスケープ処理の徹底が求められるだろう。

今後は、同様の脆弱性を防ぐために、開発段階でのセキュリティテストの強化と、コードレビューの徹底が必要となる。特にURLパラメータを扱う機能の実装時には、エスケープ処理の漏れがないか慎重に確認する必要がある。WordPressエコシステム全体でのセキュリティ意識の向上と、開発者向けのセキュリティガイドラインの整備が望まれるだろう。

また、プラグインのセキュリティアップデートの配信体制も見直す必要がある。脆弱性が発見された際の迅速な対応と、ユーザーへの適切な情報提供が重要となる。今回の事例を教訓に、WordPressプラグインのセキュリティ体制全体の見直しと改善が期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2024-13319 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13319, (参照 25-01-29).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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