TeamViewerに権限昇格の脆弱性が発見、CVSS 7.8の深刻度で最新版へのアップデートを推奨
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記事の要約
- TeamViewerの脆弱性が発見され修正版をリリース
- Windows版TeamViewerで権限昇格の可能性
- 影響を受けるバージョンの更新を推奨
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TeamViewerの脆弱性に関する詳細と対応状況
独TeamViewer GmbHは2025年1月28日、Windows版TeamViewerクライアントに重大な脆弱性が存在することを公式に発表した。TeamViewer_service.exeコンポーネントにおける引数区切り文字の不適切な無効化により、非特権ユーザーが権限昇格を実行できる脆弱性が確認されている。[1]
本脆弱性はCVSS 3.1で7.8(High)の深刻度評価を受けており、CVE-2025-0065として登録された。TeamViewer Full ClientとHostの両方において、バージョン15.62未満の全てのバージョンが影響を受けることが判明しており、早急な対応が求められている。
現時点で本脆弱性の悪用事例は確認されていないものの、TeamViewer GmbHは安全性確保のため、影響を受ける全てのバージョンのユーザーに対して最新版へのアップデートを強く推奨している。脆弱性の修正はバージョン15.62で実施されており、既に修正版のダウンロードが可能となっている。
TeamViewer脆弱性の影響範囲
製品名 | 影響を受けるバージョン |
---|---|
TeamViewer Full Client | 15.62未満、14.7.48799未満、13.2.36226未満、12.0.259319未満、11.0.259318未満 |
TeamViewer Host | 15.62未満、14.7.48799未満、13.2.36226未満、12.0.259319未満、11.0.259318未満 |
脆弱性の深刻度 | CVSS 3.1スコア:7.8(High) |
問題の種類 | CWE-88:コマンドの引数区切り文字の不適切な無効化 |
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引数インジェクションについて
引数インジェクションとは、アプリケーションがコマンドライン引数を適切に処理できない脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- コマンドライン引数の区切り文字を悪用した攻撃が可能
- システム権限の昇格につながる可能性がある
- 適切な入力値の検証とサニタイズで防止可能
TeamViewerの脆弱性では、Windows環境においてTeamViewer_service.exeコンポーネントの引数処理に問題があることが判明した。この脆弱性を悪用されると、ローカルの非特権ユーザーが権限を昇格させ、システムに重大な影響を及ぼす可能性が存在するため、早急な対応が必要となっている。
TeamViewer脆弱性対応に関する考察
TeamViewer GmbHの迅速な脆弱性対応は評価に値するものの、広く使用されているリモートデスクトップソフトウェアでこのような重大な脆弱性が発見されたことは看過できない問題である。特にセキュリティ製品として重要な役割を果たすソフトウェアであるため、開発段階での厳密なセキュリティテストの実施が今後の課題となるだろう。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、コードレビューやセキュリティ監査の強化が必要不可欠となる。特にWindows環境での権限管理に関する部分については、より綿密なテストケースの作成と検証プロセスの確立が求められるだろう。
また、脆弱性発見後の対応プロセスについても改善の余地がある。ユーザーへの通知方法や更新プログラムの配布方法を最適化し、セキュリティアップデートの適用率を向上させる取り組みが重要となるはずだ。
参考サイト
- ^ TeamViewer. 「TV-2025-1001」. https://www.teamviewer.com/en/resources/trust-center/security-bulletins/tv-2025-1001/, (参照 25-01-31).
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