ブロックチェーン

BLOCKCHAIN

公開：2025-01-31

パプアニューギニア中央銀行、日本経済産業省とソラミツ協力のもとCBDCデジタル・キナの概念実証が完了、24時間決済システムの構築へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• パプアニューギニア中央銀行がデジタル・キナのPoCを完了
• 日本の経済産業省とソラミツが技術支援を実施
• SORA v3 Hub Chainを活用した24時間決済システムを実証

パプアニューギニア中央銀行のCBDC概念実証が完了

パプアニューギニア中央銀行は日本の経済産業省およびソラミツ株式会社と協力し、CBDCであるデジタル・キナの概念実証を2024年1月28日に完了した。パプアニューギニア ヒルトンホテルにて記念式典が開催され、両国の要人が参加して金融システムの効率化に向けた取り組みについて議論が行われている。^[1]

デジタル・キナの概念実証では、ソラミツが開発したHyperledger Iroha 2ブロックチェーンを基盤とするSORA v3 Hub Chainが採用された。24時間稼働可能な決済インフラを構築し、パプアニューギニア中央銀行およびポートモレスビーのユーザーがモバイルアプリを通じてリアルタイム決済および個人間送金を実施したのだ。

盗難や紛失時の資金回収機能など、セキュリティ面の強化も実施された。パプアニューギニア中央銀行は今後、より多くのユーザーを対象に試験運用を拡大し、システムの改善とフィードバック収集を行う予定だ。金融包摂の実現に向けた取り組みが本格化している。

デジタル・キナの概念実証内容まとめ

ソラミツの公式サイトはこちら

CBDCについて

CBDCとは「Central Bank Digital Currency（中央銀行デジタル通貨）」の略称で、中央銀行が発行するデジタル形式の法定通貨のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 中央銀行による直接的な発行と管理が可能
• ブロックチェーン技術を活用した高いセキュリティ
• 24時間365日のリアルタイム決済に対応

パプアニューギニアのデジタル・キナでは、ブロックチェーン技術を活用することで、金融包摂やセキュリティリスクなどの課題解決を目指している。Hyperledger Iroha 2を基盤とするSORA v3 Hub Chainによって、安全かつ効率的な決済システムの構築が実現される見込みだ。

デジタル・キナに関する考察

デジタル・キナの概念実証成功は、パプアニューギニアの金融システム近代化において重要なマイルストーンとなっている。特に24時間稼働可能な決済インフラと資金回収機能の実装は、金融包摂の促進とセキュリティリスクの軽減に大きく貢献する可能性があるだろう。

今後の課題として、金融リテラシーの向上やインターネットインフラの整備が挙げられる。デジタル・キナの本格展開に向けては、ユーザー教育やインフラ整備の取り組みが重要な要素となるはずだ。市民の理解促進とシステムの安定性確保が、普及の鍵を握っている。

将来的には、他国のCBDCとの相互運用性の実現も期待される。国際送金の効率化や金融サービスのグローバル化において、デジタル・キナが先進的なモデルケースとなる可能性を秘めている。パプアニューギニアのデジタル通貨戦略から目が離せない。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「パプアニューギニア中央銀行、日本経済産業省、ソラミツがCBDCの概念実証を完了 | ソラミツ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000019078.html, (参照 25-01-31).
2. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「ブロックチェーン」に関するコラム一覧「ブロックチェーン」に関するニュース一覧