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公開：2025-02-01

Hakobotが自動配送ロボットの雪道実証実験を実施、オフロードタイヤ装着で走破性能向上を目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Hakobotが自動配送ロボットの雪道実証実験を実施
• オフロードタイヤ装着でより確実な雪道走行を目指す
• 更別村スーパービレッジ構想の一環として実施

Hakobotの自動配送ロボットが雪道走行に挑戦

株式会社Hakobotは更別村スーパービレッジ構想の一環として、四輪駆動四輪操舵の自動配送ロボットによる雪道実証実験を2025年2月5日に実施することを2025年1月31日に発表した。この実験では自動配送ロボットにオフロードタイヤを装着し、積雪環境下でのラストワンマイル配送の実現を目指している。^[1]

昨年実施した雪道走行テストではノーマルタイヤを使用し、スタックやスリップなどの課題が明らかになったものの、基本的な走破性能が確認されていた。その結果を踏まえ、今回の実証実験ではインホイールモーターと四輪駆動システムを組み合わせた完全な雪道仕様での走行テストに臨むことになる。

更別村スーパービレッジ構想は内閣府の国家戦略特区として位置づけられており、住民目線で2030年頃の未来社会の先行実現を目指している。Social Knowledge Bank合同会社と株式会社長大が主導するこの実験を通じて、積雪地域における配送課題の解決に向けた重要な一歩となることが期待される。

実証実験の詳細まとめ

SLAMについて

SLAMとは「Simultaneous Localization And Mapping」の略称で、移動するロボットが周囲の環境を探索しながら自己位置を推定し、環境地図を作成する技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 未知の環境でもリアルタイムに自己位置を推定可能
• 環境地図の自動作成による効率的なナビゲーション
• 自律走行システムの基盤となる重要技術

積雪環境下でのSLAM技術の活用は、刻々と変化する路面状況や視界条件に対応する必要があり、特に自動配送ロボットの安定した運用において重要な要素となる。Hakobotの実証実験では、このSLAM技術を用いた自動運転システムの性能検証も行われる予定だ。

自動配送ロボットの雪道走行実験に関する考察

自動配送ロボットの雪道走行実験は、過疎化や高齢化が進む積雪地域のラストワンマイル配送問題を解決する可能性を秘めている。特にインホイールモーターと四輪駆動システムの組み合わせは、これまでの配送ロボットにない走破性を実現する可能性を持っており、技術革新の新たな一歩となるだろう。

しかしながら、積雪時の自動運転における課題として、センサーの性能低下や路面状況の急激な変化への対応が挙げられる。SLAMシステムの精度向上や、より高度な環境認識技術の開発が今後の重要な課題となってくるはずだ。

将来的には、天候や路面状況に応じて自動的に走行モードを切り替える機能や、複数のロボットが協調して配送を行うシステムの開発が期待される。更別村での実証実験を足がかりに、積雪地域における自動配送の実用化が加速することになるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「更別村スーパービレッジ構想にて、Hakobotの自動配送ロボットを活用した冬期運用に向けた雪道実証実験を実施します | 株式会社Hakobotのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000035462.html, (参照 25-02-01).

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