【CVE-2025-24459】JetBrains TeamCityにXSS脆弱性、Vault Connection機能に深刻な影響
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記事の要約
- JetBrains TeamCityに反映型XSS脆弱性が発見
- Vault Connection機能のページに脆弱性が存在
- TeamCity 2024.12.1で修正済みのアップデートを提供
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JetBrains TeamCity 2024.12.1以前のバージョンにXSS脆弱性
JetBrains社は開発者向けの継続的インテグレーションツールであるTeamCityにおいて深刻な脆弱性を発見し、2025年1月21日に公開した。この脆弱性は【CVE-2025-24459】として識別されており、Vault Connection機能のページで反映型クロスサイトスクリプティング攻撃が可能となっていた。[1]
この脆弱性の深刻度はCVSS v3.1で4.6(MEDIUM)と評価されており、攻撃者はネットワークを介してログイン権限を持つユーザーの操作を必要とする攻撃が可能となっていた。影響範囲は限定的であり、機密性と整合性への影響は低いと評価されている。
JetBrains社は2024.12.1のアップデートで本脆弱性を修正し、すべてのユーザーに対して早急なアップデートを推奨している。SSVCの評価によると、この脆弱性の自動化された悪用は確認されておらず、技術的な影響は部分的なものとされている。
TeamCity 2024.12.1の脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-24459 |
影響を受けるバージョン | TeamCity 2024.12.1より前のすべてのバージョン |
CVSS評価 | 4.6(MEDIUM) |
脆弱性の種類 | 反映型クロスサイトスクリプティング |
影響範囲 | Vault Connectionページ |
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反映型クロスサイトスクリプティングについて
反映型クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトを含むURLをユーザーに送信し、そのURLにアクセスしたユーザーのブラウザ上でスクリプトが実行される攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにWebページに反映される
- 攻撃成功にはユーザーの操作が必要となる
- セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される可能性がある
TeamCityの事例では、Vault Connectionページにおいて入力値の検証が不十分だったことが原因で脆弱性が発生した。この種の脆弱性は適切な入力値のバリデーションやエスケープ処理を実装することで防ぐことが可能であり、TeamCity 2024.12.1のアップデートではこれらのセキュリティ対策が強化されている。
JetBrains TeamCityの脆弱性に関する考察
今回のTeamCityの脆弱性は、継続的インテグレーションツールにおけるセキュリティの重要性を再認識させる事例となった。特にVault Connectionのような認証情報を扱う機能での脆弱性は、たとえ影響範囲が限定的であっても、組織の開発プロセス全体に影響を及ぼす可能性がある。今後は同様の脆弱性を防ぐため、入力値の検証やサニタイズ処理の強化が必要だろう。
セキュリティアップデートの提供は迅速であったが、多くの組織ではCI/CDパイプラインの更新には慎重な検証が必要となる。運用中のビルドプロセスへの影響を最小限に抑えながら、いかに早くセキュリティパッチを適用できるかが、今後の課題となるだろう。組織的なセキュリティアップデートのプロセス整備が重要になる。
また、この事例は開発ツールチェーン全体のセキュリティ監査の必要性を示している。CIツールは多くのシステムと連携し、機密性の高い情報を扱うため、定期的なセキュリティ評価と脆弱性診断の実施が望まれる。今後はAIを活用した自動脆弱性診断など、より効率的なセキュリティ対策の導入も検討する必要がある。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2025-24459 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-24459, (参照 25-02-04).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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