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公開：2025-02-04

CranebioがDNAオリガミ技術で人工酵素Dozymeを開発、スマートフォンでの高感度検査を実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• CranebioがLife Sciences Review誌のCOMPANY OF THE YEAR in APAC 2024を受賞
• DNAオリガミ技術を用いた人工酵素Dozymeの開発が評価
• スマートフォンで高感度測定可能な核酸増幅検査キットを開発

CranebioがDNAオリガミ技術による人工酵素Dozymeを開発

Cranebio株式会社は2025年2月3日、ライフサイエンス分野の専門誌Life Sciences Review誌のGENOMICS SOLUTIONS部門においてCOMPANY OF THE YEAR in APAC 2024に選出されたことを発表した。DNAオリガミと呼ばれるDNAナノテクノロジーを活用した人工酵素Dozymeの開発が高く評価された形となったのだ。^[1]

Dozymeは測定対象分子の有無によって酵素活性のON/OFFをコントロールすることができる画期的な人工酵素として注目を集めている。核酸増幅法によって増幅された遺伝子情報を可視光輝度へと変換する技術を実現し、10^2コピーのHPVウイルスDNAを検出できる高感度な測定を可能にしているのである。

開発された検査キットは使い捨ての部材で構成され、スマートフォンアプリの指示に従って操作することで高感度測定が実現できる。特殊な装置や測定人員が不要なため、低コストでの提供が可能となり、ECサイトやギグエコノミーロジスティクスを活用した新しい流通モデルの構築も視野に入れている。

Dozymeを用いた検査キットの特徴まとめ

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DNAオリガミについて

DNAオリガミとは、DNAを折り紙のように折りたたんで目的の形状を作り出すDNAナノテクノロジーのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• DNA分子を利用して任意の形状を設計可能
• ナノスケールでの精密な構造制御が可能
• 生体分子との高い親和性と制御性を持つ

核酸増幅検査キットにおいては、DNAオリガミ技術により特定の分子を検出する人工酵素Dozymeが実現された。この技術革新により、従来は専用機器が必要だった高感度検査がスマートフォンだけで実現可能となり、医療診断の新たな可能性が開かれている。

Dozymeを用いた核酸増幅検査キットに関する考察

Dozymeを用いた核酸増幅検査キットは、高感度検査の民主化という観点で画期的な技術革新といえる。特に専用機器を必要としない点は、検査の地理的・経済的なハードルを大きく下げることにつながり、医療アクセスの向上に貢献する可能性を秘めているのだ。

一方で、検査精度の維持や品質管理など、運用面での課題も考えられる。特に使い捨て部材の製造コストや環境負荷、スマートフォンアプリの操作性など、実用化に向けては複数の観点からの検証が必要となるだろう。

将来的には、HPVウイルス以外の病原体検出への応用や、在宅での健康モニタリングなど、活用範囲の拡大が期待される。Dozymeの技術基盤を活かした新たな検査手法の開発により、医療診断の新たなパラダイムが築かれる可能性を秘めている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Life Sciences Review誌のCOMPANY OF THE YEAR in APAC 2024 に選出されました。 | Cranebio株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000112015.html, (参照 25-02-04).

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