【CVE-2025-0371】JetElements 2.7.2.1以前のWordPressプラグインにXSS脆弱性、認証済みユーザーによる攻撃が可能に
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記事の要約
- JetElements 2.7.2.1以前にXSS脆弱性が存在
- 認証済みユーザーによる悪意のあるスクリプト実行が可能
- 複数のウィジェットで入力値の検証が不十分
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JetElements 2.7.2.1のXSS脆弱性
WordPressプラグインJetElementsにおいて、バージョン2.7.2.1以前に深刻な脆弱性【CVE-2025-0371】が2025年1月21日に公開された。この脆弱性は複数のウィジェットにおける入力値の検証と出力のエスケープ処理が不十分であることに起因しており、投稿者以上の権限を持つ認証済みユーザーによって悪用される可能性がある。[1]
脆弱性の深刻度はCVSS v3.1で6.4(中程度)と評価されており、攻撃元区分はネットワークで、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃には一定の特権が必要だが、ユーザーの関与は不要とされており、影響の範囲は変更があるとされている。
CrocoblockはJetElementsの開発元として、この脆弱性に関する情報を公式のチェンジログで公開している。WordfenceのセキュリティリサーチャーMatthew Rollingsによって発見されたこの脆弱性は、悪意のあるスクリプトを含むページにアクセスした際に実行される可能性がある。
JetElements脆弱性の影響範囲
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受けるバージョン | 2.7.2.1以前の全バージョン |
CVSS評価 | 6.4(中程度) |
必要な権限 | 投稿者以上の権限 |
攻撃条件 | 複雑さ:低、ユーザー関与:不要 |
発見者 | Matthew Rollings |
公開日 | 2025年1月21日 |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションにおける重大なセキュリティ上の脆弱性の一つであり、以下のような特徴を持つ攻撃手法である。
- Webページに悪意のあるスクリプトを埋め込む攻撃手法
- ユーザーの認証情報やセッション情報を窃取する可能性
- 入力値の検証とエスケープ処理で防御可能
クロスサイトスクリプティング攻撃は、CWE-79として分類される一般的な脆弱性タイプの一つである。この種の攻撃は、入力データの適切な検証や無害化処理が行われていない場合に発生し、攻撃者はWebページにスクリプトを注入することで、ユーザーのブラウザ上で不正なコードを実行することが可能になる。
JetElementsの脆弱性に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性は、認証済みユーザーによる攻撃を前提としているため、一見すると影響が限定的に見える可能性がある。しかしながら、多くのWordPressサイトでは複数の執筆者やエディターが存在しており、内部からの攻撃リスクは決して軽視できない問題となっている。開発者は早急なアップデートの適用と、定期的なセキュリティ監査の実施が望まれるだろう。
今後のプラグイン開発においては、入力値の検証とエスケープ処理をより厳密に実装することが重要である。特に、ウィジェットなどのユーザー入力を扱うコンポーネントでは、サニタイズ処理の徹底とセキュアコーディングガイドラインの遵守が不可欠だ。WordPressのエコシステム全体でセキュリティ意識を高めることが、より安全なプラグイン開発につながるだろう。
また、プラグイン開発者とセキュリティ研究者の協力関係を強化することで、脆弱性の早期発見と迅速な対応が可能になる。セキュリティ研究者による脆弱性報告プログラムの整備や、開発者向けのセキュリティトレーニングの提供など、包括的なアプローチが今後のセキュリティ向上には欠かせないものとなるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0371, (参照 25-02-05).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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