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【CVE-2024-13505】WordPress用プラグインSurvey Makerに重大な脆弱性、管理者権限での攻撃が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Survey Maker 5.1.3.3以前にXSS脆弱性が発見
  • 管理者権限での任意のスクリプト実行が可能
  • マルチサイトとunfiltered_html無効環境が対象

WordPress用プラグインSurvey Makerの脆弱性

Wordfenceは2025年1月26日、WordPressのアンケート作成プラグインSurvey Makerにおいて、バージョン5.1.3.3以前に深刻な脆弱性が発見されたことを公開した。この脆弱性は入力値の不適切なサニタイズと出力のエスケープ処理の不備により、管理者権限を持つ攻撃者が任意のWebスクリプトを挿入できる状態にあることが判明している。[1]

脆弱性はパラメータ「ays_sections[5][questions][8][title]」を介して発生し、攻撃者は悪意のあるスクリプトをページに埋め込むことが可能となっている。この脆弱性は主にマルチサイトインストール環境とunfiltered_html機能が無効化された環境に影響を及ぼすことが確認されており、CVSSスコアは5.5(MEDIUM)と評価されている。

WordPressプラグインディレクトリの調査によると、この脆弱性は特定のバージョンにのみ存在することが確認されている。Wordfenceのセキュリティ研究者Joel Indraによって発見されたこの脆弱性は【CVE-2024-13505】として識別され、CWEではクロスサイトスクリプティング(CWE-79)に分類されている。

Survey Maker脆弱性の詳細

項目 詳細
影響を受けるバージョン 5.1.3.3以前
脆弱性の種類 Stored Cross-Site Scripting
CVSSスコア 5.5(MEDIUM)
攻撃条件 管理者権限が必要
影響範囲 マルチサイトインストール、unfiltered_html無効環境
発見者 Joel Indra

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の不適切な検証による脆弱性
  • ユーザーのブラウザ上で不正なスクリプトが実行可能
  • セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される可能性

Survey Makerの脆弱性は、特に管理者権限を持つユーザーによる永続的なクロスサイトスクリプティング攻撃を可能にする問題として報告されている。この種の脆弱性は、Webアプリケーションのセキュリティにおいて重要な課題となっており、適切な入力値の検証とエスケープ処理の実装が必要不可欠となっている。

Survey Maker脆弱性に関する考察

Survey Makerの脆弱性が管理者権限を持つユーザーに限定されている点は、被害の拡大を抑制する要因となっている。しかしながら、マルチサイト環境では複数の管理者が存在する可能性があり、信頼できない管理者による攻撃のリスクが存在することは無視できない問題となっているだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、プラグイン開発者はより厳密な入力値の検証とエスケープ処理の実装が求められる。特にWordPressのマルチサイト環境における権限管理とセキュリティ対策の強化が重要な課題となっており、サードパーティ製プラグインの品質管理体制の見直しも検討する必要があるだろう。

また、WordPressコミュニティ全体として、プラグインのセキュリティ審査プロセスの強化が望まれる。特にマルチサイト環境を考慮したセキュリティテストの実施と、脆弱性の早期発見・修正のためのバグバウンティプログラムの拡充が、今後のプラットフォームの信頼性向上に寄与すると考えられる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13505, (参照 25-02-07).

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