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【CVE-2024-13441】Bilingual Linker 2.4以前にXSS脆弱性、権限を持つユーザーによる不正スクリプト実行が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Bilingual Linker 2.4以前のバージョンにXSS脆弱性
  • 認証済みユーザーによる不正スクリプト実行が可能
  • CVE-2024-13441として識別され深刻度は中程度

Bilingual Linker 2.4のXSS脆弱性

WordPressプラグインBilingual Linkerにおいて、バージョン2.4以前に認証済みユーザーによる格納型クロスサイトスクリプティング脆弱性が発見され、2025年1月25日に公開された。この脆弱性はbl_otherlang_link_1パラメータの入力サニタイズと出力エスケープが不十分であることに起因しており、Contributor以上の権限を持つユーザーが悪用可能である。[1]

脆弱性はCVE-2024-13441として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング(CWE-79)に分類されている。CVSSスコアは6.4で深刻度は中程度と評価され、攻撃元区分はネットワークで攻撃条件の複雑さは低いとされている。攻撃には認証が必要だが、ユーザーの関与は不要とされている。

この脆弱性が悪用された場合、攻撃者は任意のWebスクリプトをページに挿入することが可能となり、そのページにアクセスしたユーザーの環境でスクリプトが実行される危険性がある。特に管理者権限を持つユーザーがアクセスした場合、重大な影響を及ぼす可能性が指摘されている。

Bilingual Linker 2.4の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-13441
影響を受けるバージョン 2.4以前のすべてのバージョン
脆弱性のタイプ 格納型クロスサイトスクリプティング(CWE-79)
CVSSスコア 6.4(中程度)
必要な権限 Contributor以上
攻撃の前提条件 認証が必要、ユーザーの関与は不要

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションにおける代表的な脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の不適切な処理による脆弱性の発生
  • ユーザーセッションの窃取や改ざんが可能
  • フィッシング攻撃やマルウェア配布に悪用される可能性

格納型クロスサイトスクリプティングは、悪意のあるスクリプトがサーバーに保存され、そのページにアクセスした他のユーザーの環境で実行される特徴を持つ。WordPressプラグインでこの種の脆弱性が発見された場合、プラグインの更新や一時的な無効化など、迅速な対応が求められる。

Bilingual Linkerの脆弱性に関する考察

Bilingual Linkerプラグインの脆弱性は、権限を持つユーザーのみが悪用可能という点で影響範囲が限定的であるものの、管理者権限の奪取につながる可能性がある点で深刻な問題となっている。プラグインの開発者は入力値のサニタイズと出力のエスケープ処理を徹底することで、将来的な脆弱性の発生を防ぐ必要があるだろう。

今後はWordPressプラグインのセキュリティ審査をより厳格化し、脆弱性が発見された場合の報告体制を整備することが重要となる。特にマルチサイト環境での運用においては、プラグインの更新管理を一元化し、脆弱性への対応を迅速に行える体制を整えることが求められている。

また、WordPressコミュニティ全体として、セキュリティガイドラインの策定や開発者向けの教育プログラムの充実を図ることで、同様の脆弱性の再発を防ぐ取り組みが必要だ。プラグイン開発者とセキュリティ研究者の協力関係を強化し、脆弱性の早期発見と修正を促進する仕組みづくりが望まれる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13441, (参照 25-02-07).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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