インテックとクオンティニュアムが耐量子コンピューター暗号証明書の発行機能を実装、2025年2月から提供開始へ
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記事の要約
- インテックがPQC証明書発行機能を実装へ
- 耐量子コンピューター暗号証明書の検証環境を提供
- 2025年2月からサービス開始を予定
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インテックとクオンティニュアムが新たな暗号証明書発行サービスを発表
インテックとクオンティニュアムは、インテックの「端末認証用クライアント証明書発行サービス(EINS/PKI for Smart Device)」に耐量子コンピューター暗号証明書の発行機能を実装し、2025年2月から提供を開始すると発表した。クオンティニュアムが提供する量子技術を活用した暗号プラットフォーム「Quantum Origin」を導入することで、より強固な暗号アルゴリズムへの対応を実現していく。[1]
NISTは量子コンピューターの発展により従来の暗号アルゴリズムが解読される可能性を見据え、より強固な暗号アルゴリズムであるPQCの標準化を進めてきた。2024年8月には標準化を進めていた4つの暗号アルゴリズムのうち3つをFIPSとして採用しており、2035年までに米国政府調達要件としてPQCが完全に盛り込まれる予定となっている。
インテックは企業やサービス開発者が新たな暗号アルゴリズムを事前に検証し、PQC証明書の導入をスムーズに行えるよう検証用証明書の提供を開始する。両社は今後、NISTの標準化動向や通信ソフトウェアへのPQC証明書実装の対応状況を見極めながら、商用提供の準備を進めていく方針だ。
PQC証明書の主な特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
提供開始時期 | 2025年2月 |
実装基盤 | EINS/PKI for Smart Device |
使用技術 | Quantum Origin(量子技術暗号プラットフォーム) |
暗号アルゴリズム | ML-DSA(FIPS標準化済み) |
想定利用分野 | 金融業界、医療分野、製造業、行政機関 |
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量子コンピューターについて
量子コンピューターとは、量子力学の特性を利用して特定の問題を現在の古典的なコンピューターよりも劇的に速く解くことができる新しい計算機である。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 量子の重ね合わせ状態を利用した並列計算が可能
- 特定の問題に対して従来のコンピューターより圧倒的な処理速度
- 暗号解読や材料設計などの分野での活用に期待
量子コンピューターの実用化により、現在使用されているRSAなどの暗号アルゴリズムが解読される可能性が指摘されている。このため、NISTは耐量子コンピューター暗号の標準化を進めており、インテックとクオンティニュアムは新しい暗号技術の実装を通じてセキュリティの強化を図っているのだ。
参考サイト
- ^ インテック. 「インテックとクオンティニュアム、インテックの電子証明書発行サービス(EINS/PKI)で耐量子コンピューター暗号証明書の提供を開始~量子コンピューター時代を見据えた暗号アルゴリズム対応を強化~|ニュース|インテック」. https://www.intec.co.jp/news/2025/0204_1.html, (参照 25-02-07).
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