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公開：2025-02-18

楽天モバイルが低軌道衛星通信サービスを2026年内に提供、市販スマートフォンで全国をカバーする通信インフラの実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 楽天モバイルとASTが衛星通信サービスを2026年内に提供へ
• 市販スマートフォンで直接衛星通信が可能に
• 日本全域をカバーする通信インフラの実現を目指す

楽天モバイルが低軌道衛星による通信サービスの提供を発表

楽天モバイルは2024年2月16日、米AST SpaceMobile（以下、AST）と共同で低軌道衛星とスマートフォンの直接通信による通信サービスを2026年内に提供する計画を発表した。同社は2024年度通期および第4四半期の決算説明会において、2025年春頃から日本での実証実験を開始し、今後2年間で約60機の商用衛星を打ち上げる方針を明らかにしている。^[1]

楽天モバイルとASTは2020年3月に戦略的パートナーシップを締結し、低軌道衛星と市販スマートフォンの直接通信を目指すプロジェクトを推進してきた。2022年9月には試験衛星「BlueWalker 3」の打ち上げに成功し、2023年4月には英Vodafoneや米AT&Tと共同でスマートフォン同士の音声通話試験を成功させている。

現在までの試験では、市販スマートフォンと衛星間での5G接続に世界で初めて成功し、14Mbpsのダウンロード速度を達成している。このサービスにより、基本的な音声通話やテキストメッセージだけでなく、インターネットブラウジングやビデオストリーミングなども可能になる見込みだ。

低軌道衛星通信サービスの特徴まとめ

低軌道衛星通信について

低軌道衛星通信とは、地球の低軌道を周回する人工衛星を使用して通信を行うシステムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 地上から高度2000km以下の軌道を周回する衛星を使用
• 静止衛星と比較して通信遅延が少なく高速通信が可能
• 地上インフラに依存せず広範囲なエリアカバーが可能

楽天モバイルが計画している低軌道衛星通信サービスは、自然災害が多く山岳地帯や離島が多い日本において重要な通信インフラとなる可能性を持つ。令和6年能登半島地震での経験からも、災害時の通信手段確保における低軌道衛星通信の重要性が高まっている。

参考サイト

1. ^ 楽天モバイル. 「楽天モバイル、AST SpaceMobileとの衛星と携帯の直接通信による国内サービスを2026年内に提供を目指す計画を発表」. https://corp.mobile.rakuten.co.jp/news/press/2024/0216_01/, (参照 25-02-18).

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