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公開：2025-02-18

5社が湘南アイパークでGPU計算力リモート提供実証実験を開始、IOWN APNによる安全なAI創薬基盤の構築へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 5社がGPU計算力のリモート提供実証実験を開始
• IOWN APNで湘南アイパークの研究データを安全に分析
• 量子コンピュータ時代を見据えたAI分析基盤を構築

湘南アイパークでのGPU計算力リモート提供実証実験が始動

三菱商事、NTT、NTT Com、モルゲンロット、アイパークインスティチュートの5社は2025年2月17日、湘南アイパークでGPU計算力のリモート提供に関する共同実証実験を開始した。MCDRが運用するデータセンターにおいて、NTTのIOWN APN技術とモルゲンロットの仮想化技術を活用することで、複数のテナント企業が同時に快適かつセキュアなAI分析を実現可能になる。^[1]

製薬・創薬業界においてAI創薬の需要が高まる中、クラウド利用における研究データのセキュリティ懸念が課題となっていた。本実証実験では研究開発拠点とデータセンター間を高速低遅延回線で接続し、NVIDIAのアクセラレーテッド コンピューティングリソースに対して大量のデータを遠隔から安全に転送して分析することが可能になっている。

MCDRのNRT10データセンターでは、三菱商事がNVIDIA H100 GPUを搭載したサーバーを設置しており、NVIDIAより製薬・創薬業界の専門知識提供を受けている。実証実験を通じて、各産業において活用されるAIプロセス特有の多様なワークロードへの適合性や、業務効率化への寄与度を検証していく予定だ。

GPU計算力リモート提供実証実験の詳細

IOWN APNについて

IOWN APNとは、ネットワークから端末まですべてにフォトニクスベースの技術を導入した次世代通信基盤である。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 圧倒的な低消費電力を実現
• 高品質・大容量のデータ転送が可能
• 低遅延な通信を実現する新技術

NTTが推進するIOWN構想の重要な要素として位置づけられているIOWN APNは、エンドツーエンドの光パスによって拠点間を高速低遅延で接続することができる。製薬・創薬業界における大規模なAI分析において、セキュアな環境下での効率的なデータ転送を実現するための基盤技術として期待が高まっている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「GPU計算力リモート提供の共同実証実験を開始 | MCデジタル・リアルティ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000086074.html, (参照 25-02-18).
2. NVIDIA. https://www.nvidia.com/ja-jp/

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