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公開：2025-03-03

鳴門教育大学がAI活用の学修可視化アプリ「セルデザ」を開発、教師教育のデジタル化と主体的な学びの実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 鳴門教育大学がAI活用の学修可視化アプリ「セルデザ」を開発
• 学生の成績データとテキストデータをAIが分析しフィードバック
• 2025年4月から本格運用を開始し教師の主体的な学びを支援

鳴門教育大学のAI活用学修支援アプリ「セルデザ」の開発と運用開始

鳴門教育大学は教員養成DX推進機構を中心として、AIを活用した学修可視化スマートフォンアプリケーション「セルデザ」を2024年2月28日にリリースした。このアプリケーションは学生個々の成績などのデータを集約し、日々の気付きなどのテキストデータを記録することで、学びの状況をスマートフォンで一元的に確認することを可能にしている。^[1]

鳴門教育大学は2022年4月に教員養成DX推進機構を設立し、教員養成ならではのデジタル・トランスフォーメーションを推進してきた経緯がある。蓄積された定量データと定性データからAIが分析を行い、学生に対してフィードバックを提供することで、いつでもどこでも自分の学びを確認・省察できる環境を実現したのだ。

鳴門教育大学は従来の規準適応型教育から、自己の成長課題に向けた主体的な学修「セルフデザイン型学修」への転換を図っている。学生が自分の特長を活かして教師として活躍できるよう、自身の教師像を絶えず創り上げていくための支援環境の構築に取り組んでいるのだ。

セルデザの機能まとめ

デジタル・トランスフォーメーションについて

デジタル・トランスフォーメーション（DX）とは、デジタル技術を活用して組織や事業の在り方を根本的に変革することを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• デジタル技術による業務プロセスの効率化
• データ活用による意思決定の高度化
• 新しい価値創造による組織変革の実現

鳴門教育大学のDXへの取り組みは、AIを活用した学修支援システムの開発を通じて教員養成の質的向上を目指している。特に「セルデザ」の開発は、教育現場におけるDXの実践例として、デジタル技術を活用した教育改革の具体的な形を示している。

セルデザに関する考察

セルデザの開発により、学生は自身の学修状況をリアルタイムで把握し、AIからの客観的なフィードバックを受けることが可能になった。特に教員を目指す学生にとって、自己省察の機会が増えることは、将来的な教育実践の質向上にもつながる可能性が高いだろう。

一方で、AIによるフィードバックの精度や、学生の継続的な利用を促すための工夫が今後の課題として考えられる。アプリケーションの利用率を高めるためには、フィードバックの質を向上させるとともに、学生のモチベーションを維持できる仕組みづくりが重要になってくるだろう。

今後は教員養成課程における実践データの蓄積と分析により、より効果的な学修支援の方法が確立されることが期待される。また、他の教育機関への展開や、現職教員の継続的な学びをサポートするツールとしての活用も視野に入れた発展が望まれるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「AIが学生にフィードバック！教師教育のための学修可視化スマホアプリ「セルデザ」を鳴教大が開発。2025年4月から本格運用開始 | 国立大学法人鳴門教育大学のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000152199.html, (参照 25-03-03).

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