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artienceがkintoneを全社的に展開、半年で1万1,000時間の業務効率化を実現

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • artienceがkintoneを全社的なDX推進プラットフォームとして採用
  • 半年で1万1,000時間の業務時間短縮を実現
  • 1,400名以上のユーザーが業務改善に活用中

artienceがkintoneを活用した業務改善事例を発表

サイボウズ株式会社は2025年3月4日、artience株式会社によるkintone活用事例を発表した。2024年1月に東洋インキSCホールディングスから社名変更したartienceは、グループの垣根を超えた情報共有基盤整備を目指し、全社的なDX推進のプラットフォームとしてkintoneを展開している。[1]

現在は10ほどのグループ会社で1,400名を超えるユーザーがkintoneを活用している状態だ。現場主体でアプリケーションを作成できる権限を付与したことで、稼働中のアプリは530個を超え、2024年4月から10月までの半年間で1万1,000時間の業務時間削減を達成している。

基幹システムとの連携による価格登録アプリの導入は、kintoneの利用を大きく促進させた成功事例となっている。製品情報をCSVで出力し、RPAを活用してkintoneに投入する仕組みにより、営業担当者の業務効率化を実現し、複数の事業会社での一斉導入につながったのである。

kintone導入効果のまとめ

項目 詳細
導入規模 グループ会社10社、1,400名以上のユーザー
運用アプリ数 530個以上
業務効率化 半年間で1万1,000時間の削減
コスト効果 個別システム構築比で約4,000万円の圧縮
ペーパーレス効果 年間約6万枚の削減見込み
kintone活用事例の詳細はこちら

RPAについて

RPAとは「Robotic Process Automation」の略称で、人間が行うPC作業を自動化するソフトウェアロボットのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 定型的な業務処理を自動化し、作業時間を大幅に削減
  • 人的ミスを防止し、データ処理の正確性を向上
  • 24時間365日稼働が可能で、業務効率を最大化

artienceの事例では、RPAを活用して基幹システムとkintoneの間でデータを連携させることで、価格登録業務の効率化を実現している。製品情報のCSV出力からkintoneへの投入、さらにkintoneから基幹システムへのデータ反映まで、一連の作業を自動化することで大幅な業務改善を達成している。

kintoneの業務改善プラットフォームとしての活用に関する考察

kintoneの導入により、現場主導での業務改善とデジタル活用の風土が醸成されている点は高く評価できる。ただし、今後グループ全体での利用が拡大するにつれて、アプリケーションの乱立や重複開発といった課題が発生する可能性があるため、全社的なガバナンス体制の整備が必要となるだろう。

基幹システムとの連携によって業務効率化を実現した事例は、他の企業にとっても参考になる取り組みである。今後はグローバル展開を見据え、多言語対応や海外拠点特有の業務プロセスへの対応が求められるが、kintoneの柔軟性を活かした段階的な展開が有効だろう。

デジタル活用の意識が広がっている現状を踏まえると、今後はAIやチャットボットなどの先進技術との連携も期待される。業務効率化だけでなく、データ活用による新たな価値創造にも取り組むことで、さらなる競争力強化につながるはずだ。

参考サイト

  1. ^ サイボウズ株式会社. 「artience、グループ全体の情報基盤を見据えkintoneを展開半年で 1 万 1000 時間の業務短縮を達成ボトムアップ型のツールとして、現場のデジタル活用に向けた風土改革にも寄与 | サイボウズ株式会社」. https://topics.cybozu.co.jp/news/2025/03/04-19082.html, (参照 25-03-07).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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