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公開：2025-03-11

STマイクロエレクトロニクスのNB-IoTモジュールST87M01がDeutsche Telekom認証を取得し、Wi-Fi測位機能を追加

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• STのNB-IoTモジュールST87M01がDeutsche Telekom認証を取得
• Wi-Fi測位機能とリモートSIMプロビジョニング対応を追加
• ヨーロッパ全域での顧客アクセスが可能に

STのNB-IoTモジュールST87M01が機能拡張とDeutsche Telekom認証を獲得

STマイクロエレクトロニクスは、NB-IoTおよび位置情報モジュール「ST87M01」の新機能追加とDeutsche Telekom社のネットワーク認証取得を2025年3月10日に発表した。ST87M01は通信接続機能と位置情報機能を小型パッケージに集積し、欧州無線機器指令などの地域標準に準拠している。^[1]

ST87M01モジュールには新たにWi-Fi測位機能が追加され、室内や都市部での堅牢な位置情報取得が可能になった。さらにGSMA SGP.32準拠のリモートSIMプロビジョニング機能により、物理的なSIMカード交換なしでモバイル・ネットワーク事業者の切り替えが実現している。

Deutsche Telekom社による認証取得は、ST87M01が厳格な性能・効率基準を満たしていることを証明するものだ。この認証によってヨーロッパ全域での顧客アクセスが拡大し、通信接続の効率的な利用が最高水準で確保されることになった。

ST87M01モジュールの主要機能まとめ

リモートSIMプロビジョニングについて

リモートSIMプロビジョニングとは、物理的なSIMカードの交換を必要とせずに、モバイル・ネットワーク事業者の切り替えを可能にする技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 物理的なSIMカード交換が不要でネットワーク事業者を切り替え可能
• GSMA SGP.32仕様に準拠した安全な通信環境を提供
• IoT機器の大規模導入に特化した機能を実装

ST87M01モジュールはGSMA SGP.32準拠のリモートSIMプロビジョニング機能を実装しており、eSIMのST4SIM-300と組み合わせることで効率的なネットワーク切り替えを実現している。この機能により、IoTデバイスの運用コストを削減し、柔軟なネットワーク選択が可能になっている。

ST87M01のDeutsche Telekom認証に関する考察

Deutsche Telekom社による認証取得は、STのNB-IoTモジュールの市場競争力を大きく高める可能性がある。特にヨーロッパ全域での展開が可能になることで、IoTデバイスメーカーにとって選択肢が広がり、より柔軟なソリューション提供が実現するだろう。ただし、各地域での規制要件への継続的な対応が今後の課題となる可能性がある。

Wi-Fi測位機能の追加は、GNSSが使用できない環境でも正確な位置情報を取得できる点で画期的だ。この機能は特に都市部や室内での IoTデバイスの活用を促進する可能性があるが、Wi-Fiアクセスポイントのデータベース更新や精度維持が重要な課題となるだろう。

リモートSIMプロビジョニングの実装により、IoTデバイスの運用コストと管理工数の削減が期待できる。今後はセキュリティ面での継続的な機能強化と、より多くのモバイル・ネットワーク事業者との相互運用性の確保が望まれる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「STマイクロエレクトロニクスのNB-IoTと位置情報モジュールの新機能がDeutsche Telekom社のネットワーク向けの認証を取得 | STマイクロエレクトロニクスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001439.000001337.html, (参照 25-03-11).

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