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【CVE-2024-13851】WordPressプラグインModal Portfolio 1.7.4.2に格納型XSSの脆弱性、管理者権限での攻撃に注意

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Modal Portfolio 1.7.4.2以前に格納型XSSの脆弱性
  • 管理者権限を持つユーザーによる攻撃が可能
  • マルチサイトとunfiltered_html無効環境が影響対象

WordPressプラグインModal Portfolio 1.7.4.2の脆弱性

WordPressプラグインのModal Portfolioにおいて、バージョン1.7.4.2以前に格納型クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が発見され、2025年2月28日に公開された。この脆弱性は入力値の無害化と出力のエスケープ処理が不十分であることに起因しており、CVSSスコアは5.5(中程度)と評価されている。[1]

この脆弱性は特にマルチサイトインストールと、unfiltered_htmlが無効化された環境に影響を及ぼすことが判明している。攻撃者は管理者以上の権限を持つアカウントを使用して任意のWebスクリプトを注入し、ユーザーがその影響を受けたページにアクセスした際にスクリプトが実行される可能性がある。

この脆弱性はCWE-79(Webページ生成時の入力の不適切な無害化)に分類されており、特権レベルは高いものの攻撃条件の複雑さは低いと評価されている。この脆弱性の発見者としてPham Van TamとNguyen Khanh Haoの名前が公開されており、WordFenceによって報告された。

Modal Portfolio 1.7.4.2の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-13851
影響を受けるバージョン 1.7.4.2以前
脆弱性の種類 格納型クロスサイトスクリプティング
CVSSスコア 5.5(中程度)
攻撃条件 管理者以上の権限が必要
影響を受ける環境 マルチサイト、unfiltered_html無効環境

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力値が適切に無害化されずにWebページに出力される
  • 攻撃者が注入したスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される
  • Cookieの窃取やセッションハイジャックなどの攻撃が可能

WordPressプラグインの脆弱性において、特に格納型XSSは深刻な影響をもたらす可能性がある。Modal Portfolioの事例では、管理者権限を持つユーザーによって注入された悪意のあるスクリプトが、そのページにアクセスした一般ユーザーのブラウザで実行される危険性がある。

Modal Portfolio脆弱性に関する考察

Modal Portfolioの脆弱性は管理者権限が必要という点で攻撃のハードルは高いものの、マルチサイト環境での影響は無視できない。プラグインの開発者は入力値の無害化とエスケープ処理を徹底的に見直し、セキュリティ強化のためのアップデートを早急に提供する必要があるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、WordPressプラグインの開発においてセキュリティレビューの強化が求められる。特に管理者権限を持つユーザーからの入力に対しても適切な検証とエスケープ処理を実装することで、より安全なプラグイン開発が実現できるはずだ。

また、WordPressサイトの運営者は定期的なセキュリティアップデートの適用と、プラグインの選定時におけるセキュリティ評価の重要性を再認識する必要がある。セキュリティ意識の向上と適切な対策の実施が、安全なWordPressサイトの運営には不可欠だ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13851, (参照 25-03-14).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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