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【CVE-2025-1757】WordPress Portfolio Builder – Portfolio Gallery 1.1.7にクロスサイトスクリプティングの脆弱性、認証済みユーザーからの攻撃に注意

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WordPress Portfolio Builder – Portfolio Galleryに脆弱性が発見
  • バージョン1.1.7以前のすべてのバージョンが影響を受ける
  • 認証済みユーザーによる任意のスクリプト実行が可能

WordPress Portfolio Builder – Portfolio Gallery 1.1.7の深刻な脆弱性

Wordfenceは2025年2月28日、WordPress用プラグイン「WordPress Portfolio Builder – Portfolio Gallery」においてクロスサイトスクリプティングの脆弱性を発見したことを発表した。この脆弱性は、プラグインのshortcodeにおける入力サニタイズと出力エスケープの不備によって引き起こされており、バージョン1.1.7以前のすべてのバージョンに影響を及ぼすことが判明している。[1]

この脆弱性はContributor以上の権限を持つ認証済みユーザーによって悪用される可能性があり、プラグインのpfhub_portfolioおよびpfhub_portfolio_portfolioショートコードを介して任意のWebスクリプトを注入することが可能となっている。注入されたスクリプトは、ユーザーが影響を受けるページにアクセスした際に実行される危険性が指摘されている。

セキュリティ評価システムCVSSによると、この脆弱性の深刻度は「MEDIUM」とされ、スコアは6.4を記録している。攻撃者は低い特権レベルで攻撃を実行できるものの、攻撃の複雑さは低く、機密性と整合性への影響も限定的であることが報告されている。

WordPress Portfolio Builder – Portfolio Gallery 1.1.7の脆弱性まとめ

項目 詳細
影響を受けるバージョン 1.1.7以前のすべてのバージョン
脆弱性の種類 クロスサイトスクリプティング
CVSSスコア 6.4 (MEDIUM)
必要な権限レベル Contributor以上
影響範囲 機密性と整合性への限定的な影響

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションの脆弱性の一種であり、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる状態を指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力データが適切にサニタイズされていない場合に発生
  • 攻撃者が任意のJavaScriptコードを実行可能
  • ユーザーのセッション情報や個人情報が漏洩する可能性がある

WordPress Portfolio Builder – Portfolio Galleryの事例では、ショートコードの処理における入力値の検証が不十分であることが原因となっている。この種の脆弱性は、適切な入力値のサニタイズとエスケープ処理を実装することで防ぐことが可能だが、プラグインの開発者側で対策を講じる必要がある。

WordPress Portfolio Builder – Portfolio Galleryの脆弱性に関する考察

WordPress Portfolio Builder – Portfolio Galleryの脆弱性は、認証済みユーザーによる攻撃に限定されているため、不特定多数からの攻撃リスクは比較的低いと考えられる。しかし、一度悪意のあるスクリプトが注入されると、そのページにアクセスする全てのユーザーに影響が及ぶ可能性があるため、早急なアップデートが推奨される。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、WordPress用プラグインの開発者向けセキュリティガイドラインの強化が必要となるだろう。特にショートコードの実装においては、入力値の検証とエスケープ処理の徹底が重要であり、セキュリティテストの強化も検討すべきである。

また、WordPressのプラグインエコシステム全体の安全性向上のため、脆弱性報告の仕組みやセキュリティレビューのプロセスの改善も望まれる。プラグインの審査基準にセキュリティ要件を明確に組み込み、開発者とセキュリティ研究者の協力体制を強化することが、今後の課題となるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1757, (参照 25-03-14).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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