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公開：2025-03-14

三井住友カードがMaaSプラットフォームとPass Caseを提供開始、全国の交通システムをシームレスに連携

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 三井住友カードがMaaSプラットフォームの稼働を開始
• 総合交通アプリ「Pass Case」を3月13日より提供開始
• 江ノ島電鉄の1日乗車券「のりおりくん」が第一弾として導入

三井住友カードのMaaSプラットフォーム展開による交通システムの革新

三井住友カード株式会社は2025年3月13日より、クレジットカード等のタッチ決済による公共交通機関向けソリューション「stera transit」の基盤を活用したMaaSプラットフォームの稼働を開始した。三井住友カードは2020年7月より展開している「stera transit」を全国39都道府県、180の事業者での導入を予定しており、全国各地の交通機関をシームレスに利用できる環境の整備を進めている。^[1]

新たなMaaSプラットフォームは、事業者や地域を跨る新たな移動サービスと移動ニーズの変化に対応した柔軟な乗車サービスの提供を実現している。このプラットフォームを通して定期サービスや住民割引、回数割引、企画乗車券等の機能を提供することで、新たな交通の使い方や移動の創出を目指すものだ。

利用者向けの総合交通アプリ「Pass Case」では、パスケースとしてPassを格納して移動できる機能を実装している。タッチ決済対応のカードで事前にチケットを購入し、利用当日は改札に設置された端末にカードをタッチするだけで通過が可能となり、スマートフォン上での操作や係員へのチケット提示が不要になった。

MaaSプラットフォームのサービス概要

Pass Caseの詳細はこちら

タッチ決済について

タッチ決済とは、国内外で展開されている国際標準のセキュリティ認証技術を活用した決済方法のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 対応端末にカードをタッチするだけで決済が完了
• 一定金額以下であれば暗証番号入力が不要
• スピーディーかつ安心・安全な支払いが可能

タッチ決済は従来の決済方式と比較して操作が簡単で、公共交通機関での利用にも適している。コンビニエンスストアやファストフードレストラン、スーパー、飲食店など、日常生活における利用シーンも急速に拡大している。

MaaSプラットフォームに関する考察

三井住友カードのMaaSプラットフォームは、交通事業者のDX化と地域経済の活性化という二つの重要な社会課題の解決に貢献する可能性を秘めている。特に駅構内での乗車券販売手続きや券売機への現金補充業務の削減は、交通事業者の業務効率化に大きく寄与するだろう。

一方で、全国規模でのシステム展開には、各地域の交通事業者との調整や技術的な互換性の確保が課題となる可能性がある。システムの安定性や利用者のプライバシー保護も重要な検討事項となるため、段階的な展開と継続的な改善が必要だ。

今後はモバイル決済やウェアラブルデバイスとの連携など、さらなる利便性向上が期待される。地域の商業施設や観光スポットとの連携を強化することで、新たな消費行動の創出や地域経済の活性化にも貢献できるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「三井住友カード MaaSプラットフォームの稼働開始について | 三井住友カード株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000655.000032321.html, (参照 25-03-14).

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