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公開：2025-03-14

ニコニコ動画が音声ビットレートを最大576kbpsに引き上げ、PCM/FLACコーデックにも対応しプレミアム会員向けに高音質配信へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ニコニコ動画が音声ビットレート最大576kbpsへ引き上げ
• PCM/FLACコーデックでの投稿に新対応
• プレミアム会員向けに高音質データ提供予定

ニコニコ動画の音声エンコード機能強化とPCM/FLAC対応

ニコニコ動画は2025年3月11日より、サーバーエンコード時に生成される音声ビットレートを最大576kbpsまで引き上げる機能強化を実施した。従来は最大192kbpsだった音声ビットレートが大幅に向上し、投稿者が作成した動画音声をよりオリジナルに近い形で視聴者に届けられるようになっている。^[1]

新機能では、オーディオビットレートが256kbps以上の場合や非圧縮PCM、可逆圧縮FLACを使用している場合に320kbpsの高音質データが生成される仕組みとなっている。さらにオーディオのサンプリング周波数が88.2kHz以上の場合には、最大576kbpsまでの高音質データ生成に対応することが可能となった。

高音質データの視聴はプレミアム会員限定の機能として提供され、4月上旬にPC版ニコニコ動画での対応を開始し、その後アプリ版ニコニコ動画とボカコレアプリでも順次展開される予定となっている。また、この機能強化を記念して3月24日までの期間限定で、全ての動画に対して上書き修正機能の開放キャンペーンも実施されることが発表された。

音声エンコード機能の仕様まとめ

サーバーエンコードについて

サーバーエンコードとは、アップロードされたコンテンツを配信に適した形式に変換する処理のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 異なるデバイスや回線速度に対応した最適な形式への変換
• データ容量の効率化と高品質の両立
• 複数の品質レベルでの動画・音声データの生成

ニコニコ動画のサーバーエンコードでは、投稿された動画を視聴環境に応じた最適なデータ形式に変換している。今回の音声ビットレート向上により、より高品質な音声データの配信が可能となり、音楽動画やボーカロイド作品などの視聴体験が大きく向上することが期待される。

ニコニコ動画の音声品質向上に関する考察

ニコニコ動画の音声ビットレート向上は、動画共有プラットフォームとしての競争力を高める重要な施策となっている。特に音楽系コンテンツの投稿者にとって、オリジナルの音質をより忠実に届けられるようになることは大きなメリットであり、プラットフォームの魅力向上につながるだろう。

一方で、高音質データの視聴がプレミアム会員限定となることで、一般ユーザーとの視聴体験の格差が生じる可能性がある。プレミアム会員以外のユーザーに対しても、一定の条件下で高音質再生を可能にするなど、段階的なサービス提供を検討する必要があるだろう。

今後は音声だけでなく、映像品質の向上や新しいコーデックへの対応など、さらなる技術革新が期待される。特にVRコンテンツやライブ配信など、高品質な音声が重要となる新しい領域での活用も視野に入れた展開が望まれる。

参考サイト

1. ^ ニコニコインフォ. 「【投稿者向け】サーバーエンコード時に 生成される音声ビットレートが 最大576kbpsになりました【ニコニコ動画】｜ニコニコインフォ」. https://blog.nicovideo.jp/niconews/244548.html, (参照 25-03-14).

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