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【CVE-2025-1319】Site Mailerプラグインに未認証のXSS脆弱性、バージョン1.2.3以前のユーザーに影響

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Site Mailerにクロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見
  • バージョン1.2.3以前の全バージョンが影響を受ける
  • 未認証の攻撃者による任意のスクリプト実行が可能

Site Mailer 1.2.3の脆弱性を公開

Wordfenceは2025年2月28日、WordPressプラグイン「Site Mailer – SMTP Replacement, Email API Deliverability & Email Log」のバージョン1.2.3以前に存在する深刻な脆弱性を公開した。この脆弱性は入力サニタイズとアウトプットエスケープが不十分であることに起因しており、未認証の攻撃者による任意のWebスクリプトの挿入を可能にするものだ。[1]

CVSSスコアは6.4(MEDIUM)に設定されており、攻撃者は特権レベルが低い状態でもネットワーク経由での攻撃が可能となっている。この脆弱性はCWE-79として分類され、影響を受けるコンポーネントの整合性と機密性が低レベルで損なわれる可能性が指摘されている。

脆弱性の発見者はD.Simであり、WordPressプラグインのリポジトリでは既に対策が進められている。この脆弱性は【CVE-2025-1319】として識別されており、SSVCによる評価では技術的影響は部分的とされ、自動化された攻撃の可能性は否定されている。

Site Mailerの脆弱性概要

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-1319
影響を受けるバージョン 1.2.3以前の全バージョン
脆弱性の種類 クロスサイトスクリプティング(CWE-79)
CVSSスコア 6.4(MEDIUM)
攻撃条件 認証不要、ネットワーク経由での攻撃が可能
技術的影響 整合性と機密性への部分的な影響

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションにおける代表的な脆弱性の一つで、以下のような特徴を持つ攻撃手法である。

  • Webページに悪意のあるスクリプトを埋め込む攻撃手法
  • ユーザーの個人情報やセッション情報の窃取が可能
  • 入力値の適切なサニタイズとエスケープで防止可能

Site Mailerプラグインで発見された脆弱性は、入力値の不適切な処理に起因するストアドXSSの一種である。この種の脆弱性は、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebサイトに永続的に保存することを可能にし、そのページにアクセスした正規ユーザーの権限で実行されるため、特に深刻な影響をもたらす可能性がある。

Site Mailerの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、サイト全体のセキュリティに大きな影響を及ぼす可能性があるため、早急な対応が求められる。Site Mailerの場合、メール送信という重要な機能を担うプラグインであるため、攻撃者によって悪用された場合、フィッシング攻撃や情報漏洩などの二次被害につながる可能性が高い。

プラグイン開発者には、入力値のバリデーションやサニタイズ処理の強化が求められる。特にメール関連の機能を持つプラグインは、様々な形式のデータを扱う必要があるため、より厳密なセキュリティチェックの実装が重要となるだろう。

今後は、WordPressコミュニティ全体でのセキュリティ意識の向上と、プラグイン開発時のセキュリティガイドラインの整備が期待される。特に未認証での攻撃を防ぐための認証機能の実装や、エスケープ処理の標準化などが重要な課題となる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1319, (参照 25-03-15).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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