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【CVE-2025-0865】WP Media Category Managementに深刻な脆弱性、管理者権限での設定改ざんが可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WP Media Category Management 2.0-2.3.3にCSRF脆弱性
  • 管理者権限で設定変更が可能な深刻な問題
  • 非認証の攻撃者によるプラグイン設定の改ざんが可能

WordPressプラグインWP Media Category Managementの脆弱性発見

WordfenceはWordPress用プラグイン「WP Media Category Management」のバージョン2.0から2.3.3において、クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)の脆弱性を2025年2月19日に公開した。wp_mcm_handle_action_settings()関数において適切なnonceの検証が行われていないことが原因であり、CVSSスコアは6.5(深刻度:中)と評価されている。[1]

非認証の攻撃者は管理者に細工されたリンクをクリックさせることで、メディアのタクソノミーやメディアカテゴリーのベーススラグ、デフォルトのメディアカテゴリーなどのプラグイン設定を改ざんすることが可能となる。プラグインの基本的な機能に関わる重要な設定が攻撃対象となるため、早急な対応が必要だ。

脆弱性の発見者はlucky_buddy finderによって報告された。この脆弱性はCWE-352(クロスサイトリクエストフォージェリ)に分類され、攻撃の成功には管理者の操作を必要とするものの、非認証の攻撃者による悪用が可能な深刻な問題として認識されている。

WP Media Category Management脆弱性の詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-0865
影響を受けるバージョン 2.0から2.3.3
CVSSスコア 6.5(MEDIUM)
脆弱性の種類 クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)
攻撃の前提条件 管理者の操作が必要
影響範囲 プラグイン設定の改ざん

クロスサイトリクエストフォージェリについて

クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)とは、Webアプリケーションに対する攻撃手法の一つで、ユーザーが意図しない操作を強制的に実行させる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 攻撃者が細工したリンクやフォームを通じて不正なリクエストを送信
  • ユーザーのブラウザに保存された認証情報を悪用
  • 正規のユーザーになりすまして権限のある操作を実行

WP Media Category Managementの脆弱性では、管理者の認証セッションを利用して設定変更が可能となっている。プラグインの基本設定を改ざんされることで、メディアの分類や管理に支障をきたす可能性があるため、適切なCSRF対策としてnonceの実装が不可欠だ。

WP Media Category Managementの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、サイト運営に深刻な影響を及ぼす可能性がある重要な問題として認識する必要がある。特にメディア管理に関わるプラグインの設定が改ざんされることで、コンテンツの分類や表示に混乱が生じ、サイト運営に支障をきたす可能性が高い。このような事態を防ぐためには、プラグインの開発段階でセキュリティチェックを徹底することが重要だ。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、プラグイン開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、自動化されたセキュリティテストの導入が望まれる。WordPressのエコシステムを健全に保つためには、開発者コミュニティ全体でセキュリティ意識を高めていく必要があるだろう。

また、プラグインのユーザー側でも定期的なアップデートやセキュリティ情報のチェックを欠かさないことが重要となる。特に管理者権限を持つユーザーは、不審なリンクのクリックを避け、必要に応じて二要素認証を導入するなど、追加のセキュリティ対策を検討することが望ましい。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0865, (参照 25-03-15).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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