セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-17

【CVE-2024-13781】Hero Maps Premium 2.3.9以前に深刻な脆弱性、認証済みユーザーによるSQL Injection攻撃の可能性

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• WordPressプラグインHero Maps Premiumの脆弱性が発見
• バージョン2.3.9以前のすべてのバージョンが影響を受ける
• 認証済みユーザーによるSQL Injection攻撃が可能

Hero Maps Premium 2.3.9のSQL Injection脆弱性

2025年3月7日、WordfenceはWordPress用プラグインHero Maps Premiumにおいて深刻な脆弱性を発見したことを発表した。この脆弱性は【CVE-2024-13781】として識別されており、バージョン2.3.9以前のすべてのバージョンに影響を与えることが確認されている。^[1]

脆弱性の内容は、AJAXアクションにおけるユーザー入力パラメータのエスケープ処理が不十分であり、既存のSQLクエリの準備も適切でないことに起因している。この問題により、Subscriber以上の権限を持つ認証済みユーザーが追加のSQLクエリを既存のクエリに追加することが可能となってしまうことが判明した。

CVSSスコアは6.5（MEDIUM）と評価されており、攻撃者がデータベースから機密情報を抽出できる可能性がある重大な問題となっている。この脆弱性は認証が必要であるものの、技術的な影響度は高く、特に機密データの漏洩リスクが懸念される状況だ。

Hero Maps Premium脆弱性の詳細

SQL Injectionについて

SQL Injectionとは、Webアプリケーションのデータベースに対する重大な脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるSQLコードを注入することで、データベースを不正に操作する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 正規のSQLクエリに追加のコマンドを挿入可能
• データベースの内容を不正に読み取り・改ざん・削除が可能
• 認証をバイパスしてアクセス権限を昇格させることも可能

Hero Maps Premiumの事例では、AJAXアクションにおけるユーザー入力パラメータのエスケープ処理が不十分であることが原因となっている。この種の脆弱性は、プリペアドステートメントの使用やユーザー入力の適切なサニタイズによって防ぐことが可能である。

Hero Maps Premiumの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、多くのWebサイトに影響を与える可能性があるため、早急な対応が必要となる深刻な問題である。特にHero Maps Premiumのような人気プラグインの場合、多数のサイトで使用されている可能性が高く、脆弱性が悪用された場合の影響範囲が広がる可能性が高いだろう。

今後の対策として、プラグイン開発者はセキュリティレビューやコードの品質管理をより厳格に実施する必要がある。特にデータベース操作を伴う機能については、プリペアドステートメントの使用を徹底し、ユーザー入力値の検証とエスケープ処理を確実に実装することが重要だ。

また、WordPressサイトの管理者は、使用しているプラグインの脆弱性情報を定期的にチェックし、更新プログラムが公開された場合は速やかに適用する体制を整える必要がある。プラグインの選定時には、開発者のセキュリティへの取り組み姿勢や更新頻度なども考慮に入れるべきだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13781, (参照 25-03-17).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「セキュリティ」に関するコラム一覧「セキュリティ」に関するニュース一覧