セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-17

【CVE-2025-2087】StarSea99のstarsea-mall 1.0でXSS脆弱性が発見、リモート攻撃のリスクが浮上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• StarSea99のstarsea-mall 1.0でクロスサイトスクリプティングの脆弱性を確認
• goodsName引数の操作によりXSSが可能な状態
• リモートからの攻撃が可能で一般に公開済み

StarSea99 starsea-mall 1.0のXSS脆弱性

2025年3月7日、StarSea99のECサイトプラットフォームstarsea-mall 1.0において、クロスサイトスクリプティング脆弱性が発見されたことが公表された。この脆弱性は/admin/goodsディレクトリのアップデート機能においてgoodsName引数の不適切な処理によって発生しており、CVSSスコアは4.0で評価されている。^[1]

この脆弱性は既に一般に公開されており、リモートから攻撃を実行することが可能な状態となっている。攻撃には低い特権レベルでのアクセスと利用者の操作が必要とされるが、システムに深刻な影響を及ぼす可能性が指摘されている。

また、この脆弱性はCWE-79（クロスサイトスクリプティング）とCWE-94（コードインジェクション）の2つのカテゴリに分類されており、セキュリティ上の重要な問題として認識されている。ExecX氏によって報告されたこの脆弱性は、現在も対策が必要な状態が続いている。

starsea-mall 1.0の脆弱性詳細

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング（XSS）とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる状態を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにページに出力される
• 攻撃者が任意のJavaScriptコードを実行可能
• セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される可能性がある

starsea-mall 1.0の場合、goodsName引数の処理において適切な入力値の検証やエスケープ処理が行われていないことが問題となっている。この脆弱性は既に公開されており、攻撃コードも利用可能な状態であることから、早急な対策が求められる状況となっている。

starsea-mall 1.0の脆弱性に関する考察

starsea-mall 1.0の脆弱性が管理者向け機能で発見されたことは、ECサイトのセキュリティ管理における重要な警鐘となっている。特に商品管理機能は直接的に顧客データや取引情報に関連する可能性があり、クロスサイトスクリプティング攻撃による情報漏洩やシステム改ざんのリスクが深刻な問題となっている。

今後の対策として、入力値の厳格なバリデーションやサニタイズ処理の実装、セキュアコーディングガイドラインの徹底が必要不可欠となるだろう。また、定期的なセキュリティ監査や脆弱性診断の実施により、類似の問題を早期に発見できる体制を整備することも重要である。

ECプラットフォームのセキュリティ強化には、開発者とセキュリティ専門家の継続的な連携が欠かせない。今回の脆弱性を教訓として、セキュリティバイデザインの考え方を開発プロセスに組み込み、より安全なECプラットフォームの実現に向けた取り組みが期待される。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2087, (参照 25-03-17).

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