セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-17

【CVE-2025-2086】StarSea99のstarsea-mall 1.0にXSS脆弱性、管理者画面が攻撃対象に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• StarSea99のstarsea-mall 1.0にクロスサイトスクリプティングの脆弱性
• redirectUrlパラメータの操作により遠隔から攻撃が可能
• CVSSスコア最大5.1でミディアムレベルの深刻度

StarSea99 starsea-mall 1.0のクロスサイトスクリプティング脆弱性

2025年3月7日、StarSea99のEコマースプラットフォームであるstarsea-mall 1.0において、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見され公開された。この脆弱性は管理者画面の/admin/indexConfigs/updateファイルに存在し、redirectUrlパラメータの操作によって攻撃が可能となっている。^[1]

この脆弱性はCVE-2025-2086として登録され、CWEではクロスサイトスクリプティング（CWE-79）とコードインジェクション（CWE-94）に分類されている。CVSSスコアは最新のバージョン4.0で5.1を記録し、攻撃元区分はネットワークで攻撃条件の複雑さは低いとされているが、特権レベルと利用者の関与が必要とされている。

脆弱性情報はVulDBユーザーのExecXによって報告され、すでに公開されている状態にある。この脆弱性は遠隔から攻撃可能であり、エクスプロイトコードも公開されているため、早急な対応が必要とされている。

StarSea99 starsea-mall 1.0の脆弱性詳細

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング（XSS）とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにWebページに出力される
• 攻撃者が任意のJavaScriptコードを実行可能
• セッションハイジャックやフィッシング詐欺などの攻撃に悪用される

StarSea99のstarsea-mallで発見された脆弱性は、管理者画面のredirectUrlパラメータを介してXSS攻撃が可能となっている。CVSSスコアは5.1と中程度ではあるが、遠隔から攻撃可能でエクスプロイトコードも公開されているため、早急なパッチ適用が推奨される。

StarSea99 starsea-mallの脆弱性に関する考察

starsea-mallの管理者画面における脆弱性は、Eコマースプラットフォームにとって深刻な影響をもたらす可能性がある。redirectUrlパラメータを介したXSS攻撃は、管理者権限の奪取や不正な商品情報の改ざんにつながる危険性があり、オンラインショップの信頼性を大きく損なう可能性がある。

この脆弱性への対策として、入力値のサニタイズ処理の実装やコンテンツセキュリティポリシー（CSP）の適切な設定が重要となる。また、定期的なセキュリティ監査やペネトレーションテストの実施により、同様の脆弱性を早期に発見する体制を整えることが望ましい。

今後はセキュアコーディングガイドラインの策定や開発者教育の強化が必要となるだろう。特にEコマースプラットフォームは顧客の個人情報や決済情報を扱うため、セキュリティ対策の優先度を高く設定し、継続的な改善を行うことが求められる。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2086, (参照 25-03-17).

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