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公開：2025-03-19

JALとNECが羽田空港で自動運転バスの実証実験を開始、顔認証システムと遠隔見守り機能で業務効率化を推進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• JALとNECが自動運転バスの実証実験を開始
• 顔認証乗車システムと遠隔見守りシステムを検証
• 羽田空港整備地区で3月17日から実施

JALとNECが自動運転バスの実証実験を羽田空港で開始

日本航空(JAL)とNEC は、羽田空港整備地区における自動運転バスの実証実験を2025年3月17日より開始した。この実験では、JALグループ社員が利用する業務連絡バスの一部区間において、NECの通信・AI技術を活用した自動運転の業務システムと顔認証乗車システムの検証が行われることになっている。^[1]

実証実験では、運転支援車として自動運転レベル2の機能を持つTIER IV社の「Minibus」が導入されることになった。NECの世界No.1の認証精度を誇る顔認証技術を活用した乗車システムと、遠隔見守りシステムによる走行状況のリアルタイム確認やバス社内外の安全確認が実施される予定だ。

この取り組みの背景には、全国的なバスの運転手不足や利用者の減少による路線維持の課題がある。JALとNECは将来的な自動運転技術の空港業務への活用や、顔認証などのシステム連携による空と地上のシームレスな移動の実現を目指している。

実証実験の主な検証内容まとめ

自動運転レベル2について

自動運転レベル2とは、特定条件下での自動運転機能を指し、システムによる運転支援が可能なレベルのことを指している。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• システムによる縦方向と横方向の運動制御が可能
• 加速・減速や車線維持などの基本的な運転操作の自動化
• 運転主体はドライバーであり常時監視が必要

自動運転レベル2は現在実用化されている自動運転技術の一つであり、JALとNECの実証実験でも採用されている。このレベルでは運転の主体はあくまでドライバーであり、システムは運転を支援する役割を担うため、常に車両の安全な運行の確認が必要とされている。

JALとNECの自動運転バス実証実験に関する考察

顔認証技術と自動運転技術を組み合わせた今回の実証実験は、空港における業務効率化の新たな可能性を示すものとなっている。NECの世界トップクラスの顔認証技術と遠隔見守りシステムの組み合わせにより、セキュリティと利便性を両立した移動手段の実現が期待できるだろう。

一方で自動運転技術の実用化に向けては、天候や交通状況による制限、システムの信頼性確保、法規制への対応など、複数の課題が存在している。特に空港という特殊な環境下での運用には、より厳密な安全基準や運用ガイドラインの策定が必要となってくるだろう。

将来的には自動運転レベル3以上への進化や、他の交通機関との連携強化が期待される。顔認証システムと自動運転技術の融合により、空港内の移動がよりシームレスになり、利用者の利便性向上とコスト削減の両立が実現できる可能性が高い。

参考サイト

1. ^ JAL. 「JALとNEC、自動運転バスの活用に向けた実証実験を開始」. https://press.jal.co.jp/ja/release/202503/008700.html, (参照 25-03-19).
2. NEC. https://jpn.nec.com/

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