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公開：2025-03-20

東京建物とみずほFGが大手町タワーでゼロウェイストオフィス化へ、年間520tの廃棄物削減に向け本格始動

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 大手町タワーでゼロウェイストオフィス化の取り組みを開始
• 年間520tの廃棄物を排出、再利用率は67％の現状
• 2030年度までに廃棄物再利用率90％を目指す

東京建物とみずほFGが大手町タワーでゼロウェイスト化へ本格始動

東京建物株式会社とみずほフィナンシャルグループは、2025年3月19日より大手町タワーのオフィス部分において廃棄物再利用率100％を目指すゼロウェイストオフィス化への取り組みを開始した。両社は年間約520tの廃棄物を排出する大手町タワーにおいて、2023年度の再利用率67％からさらなる向上を目指し、循環型社会の実現に向けた取り組みを強化していく方針だ。^[1]

みずほFGはゼロウェイストオフィスの実現を長期目標に掲げ、東京建物は2030年度までに長期保有ビルの廃棄物再利用率90％達成を目指している。両社は旗艦物件である大手町タワーの廃棄物削減が重要課題であるとの認識から、資源消費量の削減やビル利用者の分別意識向上施策の実施、最新リサイクル技術の試験導入などを推進する計画を立てている。

さらに両社は本取り組みに先立ち、2025年3月25日から28日まで大手町タワー1階の「大手町の森」にてイベント「たねと珈琲」を開催する。サステナビリティについて考える機会を提供するこのイベントでは、サステナブルなビジネスの特徴に合わせたコーヒーの無料提供を行い、来場者が応援したいビジネスを選んで注文できる仕組みを導入している。

大手町タワーのゼロウェイスト化取り組み詳細

循環型社会について

循環型社会とは、廃棄物の発生抑制、資源の循環的な利用、適正な処分の確保により、天然資源の消費を抑制し環境への負荷を低減する社会システムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 廃棄物の発生を可能な限り抑制する3R（リデュース・リユース・リサイクル）の推進
• 再生可能な資源の積極的な活用と効率的な利用
• 環境負荷の少ない持続可能な社会システムの構築

大手町タワーのゼロウェイストオフィス化への取り組みは、オフィスビルにおける循環型社会実現の具体的な実践例となる。年間520tもの廃棄物を排出する大規模オフィスビルでの取り組みは、都市部における廃棄物削減のモデルケースとなり得る重要な意義を持っている。

ゼロウェイストオフィス化に関する考察

大手町タワーでのゼロウェイストオフィス化への取り組みは、大規模オフィスビルにおける廃棄物削減の先進的なモデルケースとなる可能性を秘めている。現状の再利用率67％から100％への引き上げは容易ではないが、両社の連携によって具体的な施策を展開することで、他のオフィスビルにも応用可能な知見が蓄積されることが期待できるだろう。

今後の課題として、テナント企業や利用者の協力を得るための効果的な啓発活動の実施や、コスト面での最適化が挙げられる。これらの課題に対しては、分別意識向上施策の効果測定や、新たなリサイクル技術の導入による運用コストの検証を継続的に行い、PDCAサイクルを回していく必要があるだろう。

また、本取り組みの成果を広く社会に共有することで、他のオフィスビルや商業施設での廃棄物削減の取り組みを促進する効果も期待できる。両社には先駆者としての役割を果たし、循環型社会の実現に向けた具体的な道筋を示していくことが求められている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「東京建物と〈みずほ〉による循環型社会実現に向けた取り組み「ゼロウェイストオフィス」化に向けた取り組みを大手町タワー（オフィス部分）で開始 | 東京建物株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000401.000052843.html, (参照 25-03-20).
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