【CVE-2025-1324】WP-Recallプラグインにクロスサイトスクリプティングの脆弱性、Contributor権限で攻撃可能に
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記事の要約
- WP-Recallプラグインにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
- version 16.26.10以前のバージョンが影響を受ける
- Contributor以上の権限で攻撃が可能
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WP-Recall 16.26.10のXSS脆弱性
WordPressプラグイン「WP-Recall – Registration, Profile, Commerce & More」のバージョン16.26.10以前において、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見され、2025年3月8日に公開された。この脆弱性は、プラグインのpublic-formショートコードにおける入力サニタイズと出力エスケープが不十分であることに起因している。[1]
この脆弱性を悪用されると、Contributor以上の権限を持つ攻撃者が任意のWebスクリプトを注入することが可能となり、ページにアクセスしたユーザーの環境でスクリプトが実行される危険性がある。CVSSスコアは6.4(Medium)と評価され、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低いとされている。
脆弱性の発見者はKrzysztof Zajacで、WordFenceによってCVE-2025-1324として識別されている。SSVCの評価によると、この脆弱性は自動化された攻撃には対応していないものの、技術的な影響は部分的であるとされている。
WP-Recall 16.26.10の脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-1324 |
影響を受けるバージョン | 16.26.10以前 |
CVSSスコア | 6.4(Medium) |
脆弱性の種類 | Stored Cross-Site Scripting |
攻撃に必要な権限 | Contributor以上 |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力データが適切にサニタイズされずにWebページに出力される
- 攻撃者が注入したスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される
- セッションハイジャックやフィッシング攻撃に悪用される可能性がある
今回のWP-Recallの脆弱性は、プラグインのpublic-formショートコードにおける入力値の検証が不十分であることが原因となっている。この脆弱性により、攻撃者はContributor以上の権限を持つアカウントを使用して、任意のスクリプトを注入することが可能となっている。
WP-Recallプラグインの脆弱性に関する考察
今回発見された脆弱性は、WordPressの投稿者権限以上を持つユーザーによって悪用される可能性があり、特に複数の投稿者が存在するサイトにおいて重大なリスクとなり得る。また、スクリプトの実行が可能となることで、サイト訪問者のブラウザ上で悪意のあるコードが実行される危険性があり、情報漏洩やマルウェア感染などの二次被害につながる可能性も考えられる。
この脆弱性への対策として、プラグインの開発者は入力値のサニタイズ処理と出力時のエスケープ処理を強化する必要があるだろう。また、WordPressサイトの管理者は、Contributor権限の付与を必要最小限に抑え、定期的なプラグインのアップデートチェックを行うことが推奨される。
今後は、ショートコードの実装におけるセキュリティチェックの強化や、プラグイン開発時のセキュリティガイドラインの整備が期待される。特に、ユーザー入力を処理する機能については、開発段階でのセキュリティテストの徹底と、脆弱性診断ツールの活用が重要となるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1324, (参照 25-03-28). 1743
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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