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パナソニックが産業用インクジェット装置で大河内記念技術賞を受賞、OLEDディスプレイの低コスト製造技術が高く評価

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • パナソニック プロダクションエンジニアリングが大河内記念技術賞を受賞
  • 低コスト・高精細OLEDディスプレイ向けインクジェット装置を開発
  • メンテナンスフリーでムラのない大画面パネル印刷を実現

パナソニックの革新的なOLEDディスプレイ製造技術が評価

パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社は、低コスト・高精細OLEDディスプレイを実現する産業用インクジェット装置の開発業績により、公益財団法人大河内記念会から第71回大河内記念技術賞を受賞した。2025年3月25日に日本工業倶楽部会館で開催された贈賞式では、同社の吉田英博氏、中谷修平氏、臼井幸也氏が出席している。[1]

開発されたインクジェット装置は、微小液滴吐出技術とインク循環システムを組み合わせることで、メンテナンス性を大幅に向上させた高安定化インクジェットヘッドを実現している。乾燥ムラを抑制するワンパス印刷技術と表示ムラを抑制するピクセル間の印刷体積制御技術により、大画面・高精細パネルの均一な印刷が可能になったのだ。

大型ステージでの印刷安定性を確保するため、吐出タイミング補正制御技術も新たに開発された。これらの技術を組み合わせることで、世界初となる量産対応型産業用インクジェット装置の開発に成功し、2021年6月時点で他社には類を見ない革新的な製造技術として注目を集めている。

産業用インクジェット装置の特徴まとめ

項目 詳細
主要技術 微小液滴吐出技術、インク循環システム
印刷技術 ワンパス印刷、ピクセル間印刷体積制御
安定性向上 吐出タイミング補正制御技術
開発企業 パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社
受賞者 吉田英博、中谷修平、臼井幸也

インクジェット印刷技術について

インクジェット印刷技術とは、液体インクを微細なノズルから吐出して基板上に直接パターンを形成する技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 必要な箇所のみに材料を塗布できる省材料性
  • マスクレス印刷による製造コストの削減
  • 大面積基板への対応が容易

従来のOLEDディスプレイ製造で用いられていた蒸着方式と比較して、インクジェット方式は材料使用効率が高く製造コストを大幅に削減できる利点がある。パナソニックが開発した技術により、高精細な大画面パネルの量産が可能となり、次世代ディスプレイ製造の革新的な手法として期待が高まっている。

参考サイト

  1. ^ Panasonic. 「「低コスト・高精細OLEDディスプレイを実現する産業用インクジェット装置の開発」で第71回(令和6年度)大河内記念技術賞を受賞 | 企業・法人向けソリューション | 製品・サービス | プレスリリース | Panasonic Newsroom Japan : パナソニック ニュースルーム ジャパン」. https://news.panasonic.com/jp/press/jn250326-1, (参照 25-03-28).
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