【CVE-2025-2639】JIZHICMSに認可の不備の脆弱性が発見、バージョン1.7.0まで影響

text: XEXEQ編集部
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【CVE-2025-2639】JIZHICMSに認可の不備の脆弱性が発見、バージョン1.7.0まで影響

記事の要約

JIZHICMSに認可の不備の脆弱性が発見
バージョン1.7.0までの全バージョンが影響を受ける
CVSSスコアはバージョン4.0で中程度の5.3を記録

JIZHICMSの認可不備の脆弱性【CVE-2025-2639】

2025年3月23日、JIZHICMSのバージョン1.7.0以前に存在する認可の不備に関する脆弱性が公開された。この脆弱性は/user/release.htmlファイルの記事ハンドラーコンポーネントに影響を与えており、リモートから攻撃が可能であることが明らかになっている。^[1]

この脆弱性はCWE-285の不適切な認可とCWE-266の不適切な権限割り当ての2つに分類されており、攻撃者によって既に公開され悪用される可能性がある状態となっている。CVSSスコアはバージョン4.0で5.3、バージョン3.1と3.0でともに4.3を記録し、中程度の深刻度と評価されている。

影響を受けるバージョンは1.0から1.7.0までのすべてのバージョンであり、CISAによる評価では攻撃の自動化は不可能とされているものの、部分的な技術的影響があるとされている。この脆弱性の発見者はH3rmesk1tで、GitHubに詳細な技術情報が公開されている。

JIZHICMSの脆弱性概要

項目	詳細
CVE番号	CVE-2025-2639
影響を受けるバージョン	1.0から1.7.0まで
脆弱性の種類	不適切な認可、不適切な権限割り当て
CVSSスコア	v4.0: 5.3（中）、v3.1: 4.3（中）、v3.0: 4.3（中）
攻撃条件	リモートから実行可能、低い複雑性

不適切な認可について

不適切な認可とは、システムがユーザーの権限を適切に検証せずにリソースへのアクセスを許可してしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

アクセス制御の検証が不十分または欠如
権限昇格の可能性がある
機密情報への不正アクセスのリスクがある

JIZHICMSの脆弱性では、記事ハンドラーコンポーネントの/user/release.htmlファイルにおいて不適切な認可の問題が確認されている。この脆弱性により、攻撃者は本来アクセスできないはずのリソースやデータに不正にアクセスできる可能性があるため、早急な対応が必要とされている。

JIZHICMSの認可不備に関する考察

JIZHICMSの認可不備の脆弱性は、Webアプリケーションのセキュリティにおける基本的な部分に課題があることを示している。特にCMSシステムにおいて認可の仕組みは非常に重要な要素であり、バージョン1.0から1.7.0まですべてのバージョンに影響があることは、設計段階からの見直しが必要であることを示唆している。

今後想定される問題として、この脆弱性が既に公開されていることから、修正されていないシステムへの攻撃が増加する可能性が高い。解決策としては、アクセス制御の仕組みを根本から見直し、ロールベースのアクセス制御やきめ細かな権限管理の実装が必要となるだろう。

JIZHICMSの開発チームには、今回の脆弱性を踏まえたセキュリティ強化とともに、継続的なセキュリティ監査の実施が望まれる。特に認証・認可の仕組みについては、業界標準のベストプラクティスに従った実装と定期的な見直しが重要である。